手紙に封じられたのは、死でも愛でもなく、時間の香り。「月が綺麗ですね」は、失われた人への祈りとして溶けていく。痛みを抱いたまま光へと還る、静かで優しい物語。
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この物語は誰かが書いた手紙の文章から始まる。 この手紙を書いた人が古本屋で偶然、主人公が好きだった詩集を見つけたという話から始まり、ある二人のカップルの思い出話が手紙という形式で語られていく。…続きを読む
何もかもが美しい。使われている言葉が、それを紡ぐ作中人物の心が、二人の心の中にある想いが、全てがとにかく美しい。 一人の女性が、恋人へと向けて綴った手紙。 「紙の本の匂い」についてのこだわり…続きを読む
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