#13 (自作含)冒頭の一行は大好きです!
もうタイトル通りです。
冒頭の一行、大好きなんですよ。
吾輩は~、国境の長いトンネル~、なんて最たるもの。
カクヨムコン11&公募奮闘記。第21話 冒頭テクニックhttps://kakuyomu.jp/works/16818093084983249763/episodes/16818792436007259214
さて、冒頭って大事じゃないですか。
というか、個人的に好きであるがゆえにこだわってます…というお話です。
本日近況ノートにUPした、コメディ小説リスト。あと2WEEKほどで非公開としますが読み返してみると、あ、そうだ……私、冒頭の文だけで、自分の小説思い出せるわ。というか、そもそもいつでもタイトルで最初の一文を引き出せるわww
そのくらい、冒頭一文は愛着あるなあという話です。
えーと、なぜでしょうね……。
たぶん、自分の作品ってリズムとか語感が好きなんですよ。
みなさんも、もしかしたらご自分の作品の冒頭、好きですか?
もしかしたら、そうですかね?
冒頭って結構考えませんか?
私はキター!これだぁ! みたいなのが多いです。
ちょっと私の冒頭の冒頭を抜き出します。
※➡の部分が、実際の冒頭です。
*****
韋駄天(いだてん)
➡暑い、これに尽きる。カンカン照りの日差しは俺を焼き殺そうとしてくる。
これに尽きる、というのは違和感があるかもしれないが、リズムを取った。さらに、焼き殺そうと、でインパクトとどのような状況下にあるかを一文で表現。
*****
新入社員の迷田くんは極度の方向音痴です
➡眉目が鋭く整った美男子――というのが最初の感想だ。
眉目が鋭く、という表現もあまり使われないが、顔が整った、だとありがちでインパクト薄いのでキリっとしたイケメンであることを手短に表した。
*****
黒瀬くんの黒い噂。
➡私のクラスには、有名なぼっち男子の黒瀬くんがいる。
これも現状、主人公に対して登場人物の置かれた状況を手短に一文で表現した。
*****
ドッペルゲンガー
➡「死んでくれ! お前を殺したら、俺が本物になれるんだ」
「な、なんだって……」
とりあえず事件だ! とインパクトとコント感、コメディっぽく、わかりやすさ重視。
*****
など、タイトルならず一文で自分の小説が思い出せるという感じである。わりと冒頭一行は私の中では大事っぽい。
えーと、どこで書かれてたか忘れちゃったけど。川端康成の有名な一文。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」
これは、読者をこの冒頭の一文だけで一気に雪国へ引き込んでいるという優秀なテクニック――らしいのです。確かにイメージできませんか。トンネルを勢いよく抜け、白い景色が広がりませんか。どうやらそのようなインパクトがあるものが、私の好みらしいのです。
という、お話でした。
本屋さんで購入するとき、他の方の作品を読むのも最初の一文から。
だから、この一文は、自分でコレだあ! と思うなんか好きになるリズムを取り入れてますよー。という話でした。
制作プロット的なアレ 岩名理子 @Caudimordax
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