#7 サービス記事③ 具体的な長編のテクニック①
さて、引き続き漫画原作の講義を頭から引っ張り出します。
先日のコメントで思い出しました。
①『ログラインを設定』する。
まず、実際に長編を執筆するのであれば、ここは終わっているものと過程します。
これがないと、最終的に目的何ぞ? でエタるかもしれません。
なにせ、 主人公がどこに向かっているのか、読者に伝わらないからです。
そのくらい、あったほうがいいよーってヤツです。
では、10万字のプロットを実際にこれから作ってみます。その方がイメージしやすそうです。では、ボツ案から一つ引っ張り出します。
➡『幽霊姫(主人公)が、母親の死の真相を暴き、真犯人を捕まえる』
上記をログラインとして、仮の暫定プロットを作っていきます。
前回の話でいっていた、動機と目的は意識します。
・主人公の母親の死、というのが強い動機付け
・真犯人をつかまえる、というのが主人公の目的です
・売りは、ミステリー要素。主人公が解いていくというカルタシスです。お化けと思ったら可愛かった! だとか、それでもいいかもしれません。
②10万字のプロットを作成する
講義ではストーリーを分割する、といっていました。
私の『短編連作』も、先日コメントいただいた『大きなタイトルを細かく分けて起承転結』も、とにかく何作重ねていても最後に主人公が目的を達成すればいいのです。
➡幽霊姫(主人公)が、母親の死の真相を暴き、真犯人を捕まえる
ではこれを、10万字にできそうに、分割していきます。具体的は、各章のテーマを決めます。テーマ、ここでもテーマの登場です。
1章 →主人公がいる城は幽霊が住む城だと噂されていた
2章 →主人公が生きている人間だとバレる
3章 →ミスリード 怪しい血痕
4章 →ミスリード 怪しい人物、自白だという嘘もろもろ
5章 →探偵パート
6章… →母を殺したのは現王妃だった
最終章 →暴露パート、犯行を認め解決
上記のように、ストーリーをばらしていきます。
簡単にいうと、目的を達成するためのイベントのようなものです。事件をたくさん発生させて、10万字に達しやすいように、イベントを設定します。これは、多ければ多いほどいいです。
ミステリーならあちこちにひっかけ用意したり、キーワードを用意したり――困ったら、あいつがやったんださんを持ってきます(オイ!
文字が増えてしまう人ならばいいのですが、私は思っていた以上に手短に書くのか、とにかく文字が増えないので、文字数がある公募の場合は、イベントを多めに設定します。
ちなみに、ここで『ちょっとバレるの早すぎない? もうちょっと後ろで』と思ったので、後ろ倒しにしました。
全体的に俯瞰して、ざっとストーリーをイメージしていきます。
1章 →主人公がいる城は幽霊が住む城だと噂されていた
2章 ■探偵パート
3章 →ミスリード 怪しい血痕
4章 →ミスリード 怪しい人物、自白だという嘘もろもろ
5章 ■主人公が生きている人間だとバレる
6章… →母を殺したのは現王妃だった
最終章 →暴露パート、犯行を認め解決
●それぞれの目的を設定して、1章1万字などでイメージして作っていきます。
1章 →主人公がいる城は幽霊が住む城だと噂されていた。
これを、さらに細分化します。
・主人公がいる城は幽霊が住む城だと噂されていた。
・主人公の不遇っぷり、母親の死のシーン
・幽霊が住まう城だ、幽霊退治だといって押し寄せる兵士たち
・逃げ帰った兵士たちの言動から、それは生きている人間ではないのか? と勘繰る王子様
→※次へのエピソード
ということを繰り返し、ざっくりと『主人公が最終的に目的にたどり着くよう誘導する』のが、教わった講義の内容だったよーーーーな気がします。
それぞれにあったやり方があるので、これを繰り返して10万いくひともいれば、なしでもOKなど色々あると思います。
さて、結構具体的なテクニックだった気がしますが…ど、どうでしょうか?
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