第2話:眠れない日

昨夜はとても寒かった。

底冷えがひどくて、エアコンをしっかりかけていても、寝づらかった。寒すぎ。


「おはよう田中、昨夜は寒かったねぇ。」

やはり先輩も寒かったらしい。

「寒かったですねぇ。おかげで寝つきが悪くて悪くて…。」

「俺もさぁ、全然寝付けなかったよ。だからさ~…。」


不思議系先輩の行動がこちら

・眠れない→まぁそれは仕方がない

・眠れないから何かしよう→気持ちは分からなくはない

・眠れないからコンビニに行こう→!?

・眠れないからコーヒーを飲もう→!?


寒くて眠れないから、コンビニに行ってコーヒーを飲んだらしいです。

ちょっと何を言っているのか分からない…。


真冬ですよ。

真冬なんです。

外は家の中より寒いんです。


それなのに、「寒くて眠れないから、コンビニに行ってコーヒーを飲む」だと?

本当に寝る気ありますか?


「あの、それ、余計に目が覚めませんか?」

聞いてしまったよもう。

「え?いつものことだよ。田中は違うの?俺は眠れない時は、ちょっと散歩したくなるんだよね~。」

ほほう。夏なら分かるが…。


俺には分からないが、先輩にとっては眠れるルーチンらしい。

ごめん、ちょっと分からない。


先輩。

寒いせいで眠れないときは、寒空の下には出ないでください。

余計に目が覚めます。

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