第11話 クリスマスプレゼント・5
「じゃあ格さんは?」
とお銅はかわいらしく笑う。彼女は格さんにあこがれていた。不器用な男らしさ、そこがすきなようだ。
「う〜ん。」
お銀は悩む。趣味もなさそうだし……。するとお金が――
「プロテインは?」
「あっ!」
お銅はそれだと思った。彼女は――
「アミノ酸20%増量がいいよ♪」
「そうね。
じゃあ、お銅が払ってね。」
「うん♪
――え??」
両目を見開き、お金をうらめしがるお銅……。
ふふ、と笑い、お銀が口を開く。
「じゃあ、弥七お兄さんは?」
「だめよ、お兄さんは。」
お金は弥七の言葉を
思い出していた。
彼はそういうのは苦手らしい。
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