隣り合う世界 結ぶ絆 日本で生きてた少年、何度でも何回でも仲間をその異世界を守るため、転生を繰り返す!待ってろ!みんな!
ベルメール
第1章 僕の人生の始まり
第1話 導かれて
「えっと………ここどこ?」
真っ白な空間だった。どこを見ても真っ白。
「え、僕、死んだの?でも、外とかには出てないし……家にいたけれど…え…本当にどういうこと?」
僕の頭の中が『???』の状態だった。
「うーん…どうしよう?」
僕はとりあえず立ってみた。そして、自分の手や足、体を見てみた。握ったり、開いたりして、自分の意思で動いているのを確認した。
「動いているってことは、生きてるってことだよね?じゃあ、僕はどこに連れてこられたの?……はっ!まさか……誘拐?!拉致られた?!ど、どうしよう……に、逃げた方がいいよね?で、でも、一体どこに?逃げ道なんて無くない?!」
オロオロしていた。その時…
「よく喋るのー」
「………へ?」
振り返ると、よぼよぼの優しそうなお爺さんが立っていた。真っ白な服に頭がスキンヘッド、茶色い杖を持っていて、白い髭を生やしていた。
「えっと…だれ?」
「フォッフォッフォッ…わしはアルデウス、そちらの世界でいう神様みたいなものじゃ」
「か、神様?!…ふぇぇぇええ!!」
僕はあまりの驚きに腰を抜かしてしまった。
「ふむ、大丈夫かの?」
「だ、大丈夫です…あははは…」
「なら、いいのじゃが…」
「あの、ここはどこなんですかね?僕はなんでここに…」
「ふむそれについて話そうと思ったんじゃ。ここは、カーム・ヴァリスというところでな。まあ、そっちの世界でいう三途の川みたいなところじゃ、死者が訪れるところじゃな」
「死者が来るところ…ってことは、僕死んだんですか?!!」
「うーむ、正確には死んでおらん」
「へ?」
「たまに生者がこの場所に迷い込むことがあってな、お主はその1人じゃ」
「そうなんですか……あ、僕は元の世界に戻ることができるんでしょうか…?」
「……できないわけではない。ただ…」
「た、ただ?」
「お主を簡単に向こうの世界に送ることができないんじゃ…神々のルールでな」
「えっと、じゃあ、戻れないってことですか?」
「いや、わしの頼みを聞いて、達成することができれば、日本に帰ることができる」
「頼み事ですか……どんなことですか?」
「うむ、お主にある世界を救って、結んでやってほしいのじゃ」
「結ぶ?」
「うむ、その世界はモンスターやいろんな人たち、生き物が生きておる。多くの生き物や人たちと関わり、みんなを幸せにしてやってほしいのじゃ、これを結ぶという。」
「つまり、その世界で人とかと関わりながら生きるってことですか?」
「そうじゃ、困っている人や助けを求めている者たちを救ってやってほしいのじゃ、これがわしの願い、頼み事じゃ」
「なるほど……僕にできますかね?」
「できると思っておる。お主は優しい子じゃ、人に生き物に寄り添える存在だと思っておる。どうじゃ?やってくれるかの?」
僕は考えた。自分にできることなのか。
(モンスターって言ってたな、怖いやつもいるのかも……でも)
「やります!やらせてください!」
「やってくれるのか!!!ありがとう!」
アルデウスさんはとても嬉しそうな顔をした。
「ならば、手続きをしようかの」
そう言って、アルデウスさんは何か操作し始めた。
(どうなるか分からないけれど…頑張ってみよう)
僕は少しの不安とワクワク感を持ちながら待った。
「アルデウスさん、その、僕が行く世界ってどんな感じ何ですか?」
「うむ、あの世界はそっちの世界でいうところの異世界と呼ばれるのう。人や獣人、エルフやドワーフなど、多種多様な者達が生きておる。当然、魔人や魔物もおるぞ」
「ふぇぇぇえええ!そんな、アニメの中だけだと思ってたのに!」
僕は興奮してしまった。なにせ僕はアニメや漫画のオタクで、特に異世界ものが大好きだったからだ。
「ぼ、僕!その異世界に行けるんですね!嬉しいなー」
「フォッフォッフォッ…いろんな者達がいるからなぁ、楽しんでおくれ」
「はい!」
「あと、お主に魔法や能力を授けよう」
そういうと、僕に手をかざしてきた。そして…
「わっ!眩しいっ!!」
白い光が目を覆った。
光が収まったので、目を開けた。
「い、今のは……」
「能力と魔法の技術などをお主に与えたのじゃ、これで、何があっても負けることはないじゃろう、ただし、練習などをしなければ強くはならないからの、何事も努力じゃ」
「はい!」
「それと、これも授けよう」
そう言ってアルデウスさんは僕に何かを与えてきた。体がじんわりと温かくなった。特に目が熱くなった。
「お主に与えたのは、未来視じゃ、未来のことをみたい時に見ることができる、あとは、その人の未来が最悪な時や、危険な時にも勝手に発動するようになっておる、上手く使いこなしなさい」
「はい!ありがとうございます!」
「うむ、後のことは、向こうに行ってから、確認すれば良い、では、行くかの?」
「はい!!ありがとうございました!!」
「うむ!頑張ってなぁ」
僕の足元が青く光出した。
「あ、そうじゃ!わしと話ができるようにしておる。わしの名前を呼べば話せるからのー何か困ったことがあれば聞いてくるが良い!」
「!!!ありがとうございます!!」
僕は手を振りながら、青い光に消えていった。
◾️アルデウス 視点
「ふぅ…何とかできたのぅ」
わしは安心していた。上手くあの世界に送ることができたから。
「それにしてもなんと綺麗な心か、あれほどお人好しで人思いな人間は初めてじゃ…あの子なら、世界を救ってくれるじゃろう、みんなが笑顔で幸せに生きられるように……」
わしはあの子に期待した。残酷な人生を歩む者や悲しい運命に遭う者を救ってくれると信じて……
「ふふふ、いい子を送り込んだみたいねー」
声がしたため振り返ると…女神が立っていた。
「見ておったのか」
「ええ、珍しいものーあんなに優しい子を見るのは……あの子なら多くの人と結び、結ばれ、救いの手を差し出すと思うわぁ」
「うむ、わしもそう思っておる。あの子はわしのお気に入りじゃからなー」
「あらあら?あの世界の最高神がそんなこと言っていいのかしらー?多くの人から信仰されているのにー、お気に入りだなんてー」
「フォッフォッフォッ…いいじゃろう、あの子を好きになってしまったんじゃから」
「ふふふ…まあ、私もゆっくり見させてもらうわ、あの子の成長を」
「フォッフォッフォッ…好きにせい」
わしは目を瞑り、そして…
「好きに生きて、多くの人と関わって、楽しく過ごしておくれ。そして、みんなを救ってやっておくれ」
わしはそう呟いた。
※あとがき
みなさん!どうもどうもベルメールです。
3作品目は異世界ファンタジー系です!
この作品は、主人公が人との関わりを通して、成長していく物語です。友情も恋愛もあり、戦闘や冒険もございます!
皆さんが楽しんでいただけるような作品にいたしますので、どうか最後までお付き合いください!よろしくお願いします!
ではでは、次回! 初めまして!異世界!
お楽しみに!
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