悪魔王

やまヌンティウス

地元ダンジョン編

プロローグ

朝、日が上りカーテンの隙間からの陽光で目を覚ます。


「っふぁぁぁ、ねみぃ」


寝ぼけ目をこすりながら時計を確認する。


「7時か、朝飯の支度するか」


男は1人暮らしだった、両親はすでに他界、親戚の引き取りなど話があったが1人で生きていくのを自分で決めた。


何作るか考えながら顔を洗い、冷蔵庫へ。


「ベーコン、卵、玉ねぎ、これだけか、買っとかなきゃな」

「めんどうだし全部まとめて焼くでいいや」


ジュー、ベーコンはカリカリまで焼くに限る

完成!ベーコン卵玉ねぎマックス!


「っん、もぐ、テキトーにやったが意外といけるな」

「食ったら学校、明日から夏休みか、今日終業式だけやしサボろかな」


サボる、一回思うともう行くの面倒になる、さらに終業式のみの午前だけ。


「サボろ」


迷いなく決まった


〜〜〜


ジャーーーー、キュ


「洗い物おわり〜」

「買い物は昼行くとして今からは、アニメでもみるか」


配信でやってたアニメを見出して2話ほど見終わった時に、


『デーデンデーデン緊急、地震速報』


「地震か、ちょっと揺れ、」


徐々に大きくなってくる


「やばいな、強い」


5分ほどで収まった


「揺れすごかったな、部屋確認しとか、」


【ワールドアップデート完了しました。】

【アップデート内容、ファンタジーリソースパッチの導入を確認全ての生物にレベル、固有スキル、地球の覇者人類は固有スキルに追加でスキルが発現、全世界にダンジョンの発生、魔力の覚醒が起こります。】

【以上がアップデート内容になります。今後も楽しんでくださいませ。】


「は、」

「ワールドアップデート?」


突然聞こえた謎のアップデート、部屋の確認しながら考えることにする


「リビングは問題なし、キッチンは皿が崩れてるくらいか問題なし」

「ワールドアップデート、なんなんだろうな、やっぱりラノベ的なあれか?」


にわか知識で考える


「言ってみますか」

「ステーーーターーース!!!」


ブォン!


「はは、ガチで出ちゃったよ」


名前:亜久真央あくまお

レベル:1

種族:人族

魔力:100


スキル

悪魔召喚、悪魔合体、眷属化、

眷属召喚、悪魔装


称号


「スキル悪魔ばっかだな、のわりに種族人て」


悪魔ばっかだが内心納得する部分もあった。

昔から人を騙したい、痛めつけたいと思ってた、人の絶望が好きだった。

でもそれが悪いことだとも理解しているし、月並みの幸せも好きだった。

だからかより高まる悪の誘い、外聞など捨ててやっちまえよ、今まで誰にも言わずひた隠した性。


「スキルは内面を表しだすのか偶々か、」

「おもしろいな」

「ちょっと使ってみるか」


家の確認そっちのけでスキルを試してみたくなる、とりあえず机よせておく


「悪魔召喚、悪魔合体、眷属化、眷属召喚、悪魔装か。まぁ悪魔召喚しかできないよな、眷属いねえし、合体も悪魔装も悪魔ありきっぽいしな」


初の召喚に気分が上がってくる


「本当に出てきてくれよ〜」


悪魔召喚サモン・デーモン!」


『ブォーン』


体から何か抜ける感覚がする、見ると体から赤い何か力が出ていた

体から抜けた力が集まりだす

空中に集まり出し一つにまとまり丸くなる、ふと糸が切れたように下におち、床に広がり魔法陣になる


「ガチャ演出みてぇだなぁ」


できた魔法陣から暗い光が溢れだし、一瞬目を眩むほどの光を放った


「っ!、おいおい、マジかァ!」


光が収まり、魔法陣はなくなっていた

だが、代わりに人ならざるものが佇んでいた

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