二人の魔女が笑う、緑の街のメタバース

バーチャルエメラルドシティ。
緑色に染まるこの街は、死を越えた者たちが暮らす、もう一つの現実。

再会したのは、現実ではもう会えなかったはずの親友と、
かつて青春を共にした「あの頃」の自分自身。
水色のドレスのグリと、黒き魔女のヴェスト。
懐かしさとボケとツッコミが交錯する喫茶店のテーブルで、
二人の魔女は今、確かに「生きて」いた。

交わされる冗談、笑い合う声、そしてふとした言葉の奥に宿る「死」の影。

これは、かつて現実で終わったはずの物語の、
もう一つのエピローグ。

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