炊きたての神話が終末世界をリブートする!

終末世界の後の神話……かもしれません。

もうすでに終わった世界。
モノたちだけの会話が始まります。
そのイメージがなんとも楽しげでした。

でもただのイメージの羅列ではありません。
伝承に起因する筋立てもあります。

日本の神話において食物の女神オオゲツヒメの死体が五穀の起源となったように、本作でも炊飯器が一度壊れたことを契機として、ご飯を現出させています。

本作は、なにかの寓話だったのかもしれません。
でも定かにはわかりません。
解釈できる方は解釈を楽しめるかと思います。

魂を宿した付喪神のような椅子やサボテン、炊飯器や、トースターよるポストアポカリプスストーリー。
どうやら人間は、炊飯器の出すご飯のお世話になっているようです。

意味もわからず読み進めてしまいます。
でもそれでいいと思います。
ここではない何処かへ連れて行く。
それこそが小説の本質だからです。

皆様も一度。
奇妙に楽しい終末世界へ案内されてみませんか。

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