第3話



私が学校でヤリマン呼ばわりされるようになったのは、私の浮気がキッカケだ。


これに関しては、間違いなく自分が100パー悪い。ただ敢えて言わせて貰えるなら…


当時の彼氏も浮気した相手も正直好きではなかった。



高校1年の1学期の終わりに、学年で人気のあった男子に告白されて、初めて付き合った彼氏。


好きではなかったけれど…好きという感情に興味があった。今まで人を恋愛対象として好きになったコトが無かったから。


付き合ってみたら…好きになるのかなって思った。


流されるままに…

付き合って3日目でファーストキスをして、1週間後に初めてセックスした。



痛いだけで全然気持ち良くなかった。


ちゃんと時間をかけて、好きになってからすれば良かったんだって、今なら思うけど。


でも多分私がアイツを好きなるコトは無かったんだろうなとも思う。


夏休み、何回か街でデートして、その回数以上にセックスして…何か心が虚しくなってきて。


そんな時に…街で1人でブラついていると、大学生にナンパされた。


他の人とやってみたら違うのかな…


そんな風に思って、ホテルに行って、

結果は更に虚しくなるだけだった。


そして…

ホテルを出たトコロで、彼氏に出くわした。


彼氏にその場で罵倒され、別れるコトになった。


彼氏に対して申し訳ない気持ちは…

もちろんあったけれど…


それ以上に、安堵してしまった自分が居た。



多分…

私は人を好きになることはないのだろうな。


なのに…興味で人と付き合って、

その結果、無駄に人を傷つけてしまっただけだった。


その時はそんな風に思ってた。


夏休みが終わって学校に行くと、私は女子からも男子からも距離を置かれていた。


影でヤリマン呼ばわりされていた。


何を言っても虚しくなるだけだと思った。


この結果を招いたのは自分の所為だから…


バカなことをした自分が悪いのだから…


仕方がないコトだと、私は諦めた。


それからは髪を染めて、ピアスを空けて、それらしく振る舞った…



この格好自体は気に入ってるけど。



別にヤリマン呼ばわりされても…


別にずっと1人でも…


いいかなって思ってたんだよね。


全部、全部、つまらなくなったから。


それでいいって思ってたんだよね。


だってさ…





今更…


好きな人が出来るなんて思わないじゃん。


しかも年下の…彼女持ち。


しかもその彼女は清楚系の大人しそうな子。



バーカっ


神様なんて…大っ嫌いだ。


そう思っていたのに。







誰もあげたコトがない…


自分の家の…自分の部屋の…


いつも寝ているベッドの上で、




何故か…その男の子と私は一緒にいる。









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