学校丸ごと異世界転移に変なニートのおっさんが巻き込まれていた件(おっさんが主人公)
佳作太郎右衛門
第一章 異世界サバイバル? チートもないのにどうやって?
第1話 森の中に舞い降りた学園
――ごく普通の日のはずだった。
久しぶりの買い物に出た、三十路とももう言えなくなった男、
――特になに事もない日常だった。
だたの食料品の買い出しだった。激安スーパーで買った帰り道だった。
――ただの近道のはずだったのに。
突然の稲光が蔵人の視界を遮った。それは不思議な光だった。空はこの上ないほど澄んだ青空をしていたはずなのに、雷鳴は突如として鳴り響き、世界のすべてが崩壊したように感じた。
目を開けた瞬間、そこは日本ではなかった。不思議なことだが、日本ではないとひと目で理解した。鬱蒼とした木々に包まれた森は、何故か違和感をもたせた。木々の品種なのか、それとも空気なのかはわからないが、それが日本のものでないことだけはわかってしまった。
また、異質なことにそんな森の中にコンクリートづくりの校舎が立っていることは、ただ事ではないことを瞬時に理解されられる。
蔵人は呆然と立ち尽くす。胸ポケットからタバコを取り出して、慣れた手つきで火を付けた。
一服し終わっても、そこは深い森の中だった。
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