第二話 入学式

早速馬車から降り学校の門を抜けた。

そこは綺麗な庭があり、綺麗なレンガで出来た建物だった。

おぉー!これが学校なのか!


正直もう少し古びた感じを勝手に想像していた。

これはこれは、デカくて綺麗な建物。お城みたいだ!

そういや最近古くなってきていたから建物を新しくしたとか。


すると目の前に通り過ぎていくフワフワしたものに目がいった。

ん?なんだあの種族は、獣族なのか?頭にふわふわの耳が生えておりお尻にはふわふわの尻尾が付いていた。

良く母が呼んでくれた本に、獣族やエルフ、古龍族が出ていたけれど実際見たのは初めてだった。


僕の村は決して小さな村では無かったが、多分人族しか住んでおらず村からほとんどで出なかった僕は少しだけ怖かった。

と言っても周りを見渡した感じ人族が八割程度占めていた。


横を見るとセリカは目をキラキラさせていた。

「ねぇ!シエロ!待ちに待った学校だわ!」


セリカは人族以外とすでに交流があるのか、他の種族に対して何も気にしていなかった。

もしかするとそれが普通なのかもしれない。

後、お城みたいな校舎を見ても特に驚きはなさそうで、とにかく『学校』に対しての興奮が凄かった。

これで僕は思った。いや確信した。

彼女はお嬢様だ。うんそうに違いない。


その後、僕たちは教員の誘導の元、大きな大聖堂に向かった。

大聖堂に着くと、ステージの上に一人のおじさんが立っていた。

見た目通りの、少し低くて何となく上品な声だった。


「若き学び舎の子らよ、アルクナ魔導初等学舎へようこそ。わしはこのアルクナ魔導初等学舎の校長を務めておる『リングルス・ブラーケットと申す。』ここでは魔術の基礎から学問、そして何より『心』を育てる。魔術は人を助けるためにあることを忘れずに…」


魔術は人を助ける為、これはよく父や母に聞かされていたことだ。

決して悪いことには使わないようにと。


それから魔術の歴史や教育理念など、正直良く分からないつまらない内容の話を聞かされた。

「魔術史における我が校の位置づけと教育理念について…」

横を見るとセリカは、はなから話を聞かないような感じで爆睡していた。

そんな長話がようやく終わった。

多分三十分以上は聞かされていた。

聞かされていたというより、睡眠音楽が流れていたに近かった。


リングルス校長が壇を降りると、如何にも強面な顔の女性教官がこの静かな大聖堂、いやどこからかうっすら寝息が聞こえるこの空間に。一石を投じた。

「これにて、入学式を終える。人の話を最後まで聞けないものは良い魔術師にはなれない。」


女性教官は、手に持っていた分厚い本をわざと音が響くように閉じた。

その音は大砲が放たれた時の音に近かった。

いや、言い過ぎか。

てかそもそも聞いたことなんか無い。

いつも母が呼んでくれた本の内容で、大砲がボンと音を鳴らして飛んでいくとか何とかで、母のかわいらしい『ボンッ』しか知らない。


その一言で入学式は終わった。

大聖堂内にいる俺たちは慌てて姿勢を正した。

(あの先生怖いからなるべく関わらないでおこう・・・)


横のセリカはまだ寝ていた。

この子凄いな。あの爆音でも気にせず寝ている。

かと言って流石に起こした方がいい気がした。

僕は彼女の肩をさすって起こした。


「セリカさん、起きてください!もうとっくに入学式は終わりましたよ」

彼女はだるそうにしながらも起きた。

「あれ?もう終わったのー?」

「終わりましたよ。あの強面の先生が寝てる人は親に連絡すると言ってましたよ!」


彼女は僕が付いた嘘を信じてかなり焦っていた。

正直見てる分には面白かった。

「えっ、ちょ、それ本当!?」

「なんでもっと早く起こしてくれなかったのよ!」


寝ていたセリカが悪いと思うんだけどな。

「僕も起きているのが限界だったんですよ!」

「はぁー?これじゃパパとママに怒られるじゃないの!」

「どう責任取ってくれるのよ!」

「えぇ、責任って...」


まさか俺に責任が来るとは思ってもいなかった。

というか親に連絡なんて言う話なんて嘘だし、めんどくさくなる前に正直に話しておこう。


「まぁまぁ落ち着いてください!セリカさん。親に連絡なんて言うのは冗談でして...」

彼女は僕に詰めよりながら、怒っていた。

少し冗談が過ぎたかな、、、怖い。

「はぁ!?この私を騙したっていうの!?」

「いやぁ、そ、それは、、、」


すると彼女の鋭い蹴りが、僕の溝打ちにめり込ん出来た。

あと少し低かったら、僕の聖剣がお陀仏になっていた所だ。

「グッ、、、」


正直声も出せないくらい痛かった。

彼女は僕の哀れな姿を見て満足そうに仁王立ちしていた。

もう彼女を騙すなんてことは辞めておこう。そう誓った。


その後僕たちは各クラスへの教室へ移動した。

今年の入学人数は150人らしい。毎年100~300程入学するらしいが今年はやや少なめ。

僕はCクラスの教室へと移動した。

クラスはA~Eまであり、完全ランダムらしいのだが

セリカも同じクラスだった。


僕の席は、、、、一番前の真ん中だった。

「げっ、、、」

よく兄が学校から帰宅したときに、席が一番前の一番真ん中になっちまったよー最悪だぁー。とか言ってたな。

しかし、何が最悪なのかは僕にはまだ分からなかったのでそこまで気にすることでもなかった。


セリカは窓際の一番後ろの角。

すでに席の近くの人に絡みに行っている。何と言うコミュ力なんだよ!

まさか全員と友達になろうとしてるんでは無いよな。


それに比べて、僕は特に何かをするという事はせずに、座って母に貰った本でも読んでいた。


そうして待っていると、教室に先生が入ってきた。

白色っぽい銀の様な長い髪に、茶色いローブを纏い、

手には、先端に緑の宝石みたいなのが付いた杖を持っていた。


大人なのに身長が小さいように思えたが、

正直そんなことはどうでもよかった!

あの強面の先生だったら、今頃ちびってたかもしれない。


まずは先生の挨拶から始まった。

何と言う透き通った優しそうな声。

ありがとう神様。僕の学校生活は安泰です!


「おはようございます。皆さん。今日からこのクラスを担当いたします『リリア・マートル』と申します。よろしくお願いいたします」


今日は入学式の為、特に授業もなく自己紹介と今後についての説明で終わった。

自己紹介の時、何人か名前を聞いただけで教室がゾワゾワしていた。

恐らくどこかの有名な貴族かなんかなんだろう。


セリカもそのザワツキの一人だった。

僕の後ろで話している声が聞こえたが衝撃だった。

「マーガレットってあのマーガレット家!?この東の国アズライトの現王の後継者予定だとかって噂の!」


はい?現王の後継者予定?

そういやどこかで聞いたことあると思ってたら、やっぱりお嬢様だったのか。

僕はそんな人にさっきはちょっかいをかけてしまっていたのか。

次から関わり方を考えないとな。

命に関わりそうだ。


「セリカ・マーガレットよ!私はこの学校で一番の魔術師になるのよ!」


それにしても凄い自信満々の自己紹介だ。

先生は特に何も思っていなさそうだ。

案外地位の高い生徒が居るのは普通なのかな?


そう思っていると自分の番がやってきた。

まずは第一印象が大事だ。

僕の学校生活の運命と思っても良い。

俺は気合は入れ過ぎず、落ち着いて自己紹介を行った。


「シエロ・アルランドです。よろしくお願いします!!」


やばい。普通過ぎた。

これでは僕の学校生活は普通で終わってしまう。


しかし、僕の自己紹介が終わるとまさかのあのザワツキが起きた。

おいおい、まさか僕の自己紹介がそんなにもイケてたのか?

それとも実はアルランド家はどこかの王だったとか?


僕が自信満々な顔で立っていると、ザワツキの小声が後ろからまた聞こえた。

「アルランド家って昔この学校の生徒会長をしながら、体術以外TOPの成績をを収めてエリート校から推薦を貰ったという人がいるところじゃない?」


ぐっ、俺は直ぐに兄だと分かった。

クソが!結局兄かよ!

てかそんな話されると僕への期待が半端じゃないか!


先生は何も言わずににっこりと笑っていた。

良くわからないけど恥ずかしくなり、すぐに座った。


その後はリリア先生が今後の流れを説明して、今日の学校は終わった。

明日から早速魔術の授業があるらしい。

勿論座学などもある。


僕はこの後特に用もないので颯爽と教室を出て、馬車亭まで向かおうとした。

教室を出た時、後ろからセリカが声をかけてきた。

案外、入学式の時に騙したことは根に持っておらず安心した。


「お疲れ~シエロ!あんたもう帰るの?」

「えぇ。僕はセリカさんと違って有名でもありませんし、初日から友達が出来たなんてこともないので、、、」


そうだ、多分僕と彼女では天秤が傾いてしまう程釣り合わない。

彼女はこの後、同じ地位のある友達とパーティーでもするんだろう。

僕には関係ないそう思ったが、彼女の口から意外な言葉が聞けた。


「もうあたしたち今日から友達でしょ!!」

「それと、良かったらい、今から一緒に帰ってやってもいいわよ」


え、今、なんて?

友達でしょって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいのに、更にい、一緒に帰ろう?

現王の後継者予定候補のマーガレット家のお嬢様と!?!?!?


「い、いいのでしょうか?今朝はたまたま同じ馬車だったもの、僕みたいなどこにでも居る物が、この国アズライトの王の後継者候補の家の方と一緒に帰るだなんて、、、」


良くないに決まっている。

そう思っていたが、セリカは呆れながらもはっきり答えてくれた。


「はぁー。あんた馬鹿ね。友達と帰って何が悪いのよ?」

「それに私はその王の後継者とかそーゆのどうでもいいのよ!」


そーなのか。自己紹介で私が一番とか言っていたから、王とかそーゆトップに立つのが好きなのかと思っていた。

よく分からない子だ。

でも一緒に帰る友達が出来て嬉しい。


「分かりました!では帰りましょう!」


僕は彼女と馬車に乗った。

学校から馬車亭までは大体20分程で着く。

その間はずっと彼女と喋っていた。


基本的には皆学校から出ている馬車を乗って登校をしているが、一部では家から個人用の馬車で送り迎えされているぼっちゃんをチラホラ見かけた。


「ところで、セリカさんはその、こんな皆が乗る馬車では無く個人の馬車等で送り迎えなどはされないのでしょうか?」


彼女は少し呆れた顔をしながらも答えてくれた。

あまり聞かないほうが良かったのかな。


「私は昔から特別扱いされてたのよ。産まれた時からエリート学校に行く事が決まってたり、専用の馬車。

買い物は基本、家に居るモフモフの家政婦がしてくれてるの」


モフモフの家政婦?が気になりすぎて、次に進めない。

全身モフモフの種族がいるのか?

しかし、やっぱり凄い家だったんだな。


「でも!私は自分で何かを達成したいの!例えばお洋服だって自分で決めたいし、学校だって自分の力で良い学校に行きたいのよ!」

「ま、まぁ掃除とかは感謝してるけどねっ!」


まぁ確かに自分で決めれないのは嫌だよな。

僕だって勝手に父が決めて買ってきた服と着たくないし。。。

良く父が兄の為に買ってきた服がダサすぎて、弟の僕が着る運命になったの何回もあった。


「だから私はね、皆と同じ環境で学校に登校して普通に楽しんで、自分の実力で一番になりに来たの!」


意外と真面目なお嬢様だったんだな。

なんか後継者候補の家系って知ったときは、近寄りがたったけど、今は普通に友達として話せるようになった。


「そーなんですね。しかしご両親は色々反対しなかったのですか?」


すると彼女はなんだか悲しそうな顔をしていた。

恐らく自分の意見を押し切って、喧嘩でもしたんだろう。

私は自分のやりたい事をやるんだーとか言って家を飛び出たりとか。


「知っていると思うけど、今この国アズライトの王の後継者候補として、私の家系マーガレット家も参加しているの」


それは本当に凄いことだ。

国の王。そんなのなれば何でも出来ちゃいそうだ。

しかし、それが原因になるのか?


「だからパパとママはそれに必死なの。次の王になる為に、家系全員が良い学校に入り、良い魔術師になる事や、大人の事はよく分からないけどお金がなんとかで、、、」


なるほど。なんとなく分かった気がする。

要するに、王に相応しい学歴や生活を作り親がこの国アズライトの王になる為の外側でしか無いということか。

しかし、親が子供の生き方を決めるのはあまりにも酷くないか?


「そうなんですね。だけど今はこうして一緒に馬車に乗り学校に通っているという事はなんとかセリカさんのやりたい事が通ったんですね!」


彼女が何かを言いかけた時丁度馬車停に着いた。

馬車停にはすでに、彼女を迎えに家の方が迎えにが来ていた。

モフモフではなかった為、家政婦では無いだろう。


「ま、また明日学校で!」


彼女はそう言うと迎えの馬車まで走って行った。

僕はここから歩いて15分くらいで自分の住むニヒル村に着く。


「はい!また明日!」


そして僕は家に帰り、母に今日あった出来事を話した。

兄はまだ帰ってきておらず、父も珍しくまだ狩に出ているらしい。


「今帰りました。お母さま」

「おかえりシエロ、初めての学校はどうだった?お友達は出来た?」


ここはマーガレット家のお嬢様とはあえて隠しておこう。

なんとなく今じゃない気がしただけ。


「はい!1人だけですが仲が良いお友達が出来ました!」

「それと明日から早速魔術の授業が始まるらしいです!」


母はティーカップにお茶を淹れながら和かにしていた。

「そう!それは良かったわ!仲良くするのよ!」

「はい!お母様!」


母はなんだかテンションが少しだけいつもより高かった。

それから僕は早速父の本棚から魔術本を取り出して、庭に出た。

明日からの学校が楽しみで仕方なかった!!

「お母様!少しだけ庭で魔術の練習をしてきます!」


僕が今使えるのが、風魔術の初級全般と水と火の魔術の初級を使える程度。

後は母から習った治癒魔術だけだ。

基本、父と兄の稽古を見たり一人で見様見真似でやってみたりして覚えた。


この魔術本には初級から中級魔術が乗っており、一部上級魔術の紹介が乗っていた。


魔術は基本的には『えにし』を使い発動させる。

父から教わった事だ。

縁は人体内に巡っており、人によって量が違うらしい。僕はまだ身体が小さい分、初級魔術を5回ほど全力で撃つと身体から力が抜けていき倒れる。


一度風魔術を4回全力で出してみよう。

風の一吹きウィンドブロウ!!」


初級魔術だからそこまでの威力は無いけれど、人一人を少し吹き飛ばせれる程には出せている。


初めてこの魔術を出した時は腕にハエでも止まったか?と兄に馬鹿にされたのを覚えている。


それから風の刃ウィンドブレイドや水魔術の水の球ウォーターボールや火の魔術の火の玉ファイアボールなど繰り出した。


どれも初級魔術だけど全て上手く扱えた。

今までは5回全力で出した時点で縁切れをしていたが、4回魔術を出した今そこまで縁が枯渇しているようには感じなかった。


練習をしていれば縁は増えていくのか、身体の成長と共に縁が増えるのか。

多分どっちもありそうだ。


少しだけ応用をきかした魔術をやってみよう。

例えば

風の一吹きウィンドブロウ火の玉ファイアボールを合わせればかなり強い技になりそうと思った。


まずは風の一吹きウィンドブロウを発動するイメージをし、そこからその技に火の玉ファイアボールが混ざる感じ。


そして放つ!!

しかし、発動されたのは風の一吹きウィンドブロウ


あれ?可笑しいな。父は魔術はイメージが大切だと言っていた。

確かに僕はちゃんとイメージをし、風の中に火が纏う感じで縁を身体の中で練り混ぜた。


なのに何故出来ないのだろう?

縁不足?いやいや、まだ後4回ほどは魔術を出せそうな感覚はある。

もしかすると、火をおこしてから風で巻き込むイメージなのか?

一度やってみよう。


まずは火をイメージし練りだす。

その火に風を纏わすイメージ。

そして放つ!!!


先に火の玉ファイアボールが放たれ、その後それを巻き込むかのように後追いで風の一吹きウィンドブロウが放たれた。


「あれ、思ってたのと違う。」


けれど、練習を重ねたら出来そうだ。

よし!今日も成長だ!!!

そろそろ日も落ち始めたので終わろう。


僕が家の中に入ろうとした時、兄が丁度帰ってきた。

僕は兄に挨拶をしようとしたが、兄は顔を青ざめていた。


「あ!お帰りなさいお兄さま!」

「そんな青ざめた顔をして、どうされたのですか?」

「お。おいシエロ。お前何したか知らないが、庭の薬草が燃えてるぞ...」


え、嘘だろ。

魔術の練習に集中しすぎて気づかなかった。

いつもは火魔術を使った後はすぐに水魔術で消していた。


俺は急いで消そうと水の玉ウォーターボールを放ち薬草にかけた。

が、遅かった。

母が育ていた薬草はほとんど燃えて塵になっていた。


やばいやばいどうしよう。

あいにく、母は夜ご飯の支度をしておりまだ気づいていない。

ちょうど父も狩りから帰ってきた。

父は状況を理解し、ニヤニヤしながら、家の外から中にいる母に聞こえるように大声を出しやがった。


「ノエルー今帰ったぞー!今日は巨大イノシシを狩れたんだ!ちょっと見てくれよー!」

「ちょ、お父さま!!」


僕が父の口を閉ざそうと動こうとしたが、すでに兄に肩を掴まれていて動けなかった。

おいおい、六歳の息子に厳しくないか?

母は不思議そうに庭に出てき、庭の塵になった薬草を見て驚愕していた。


「あらどうしたのあなた。いつも帰ってきてから呼んだりしないのに!」

「って、え。どーいう事かしら。」


庭の状況的に僕がやったのはすぐに母にばれた。

僕は兄の手を払いすぐに母に謝った。

「ごめんなさい。お母様。そのわざとじゃないのです!」


母はゆっくり近づき、僕の前に立った。

やばい、怒られる。

しかし、母は笑顔で許してくれた。


「ノエル。顔を上げなさい!」

「ちゃんと直ぐに謝ってくれたし大丈夫よ!あの薬草たちはそこまで貴重なものでも無いから明日にはまた植えなおしておくね!」

「それに貴重な薬草は私の部屋で管理してるの、これからも沢山魔術の練習してもいいからね」


母上ー。やっぱり母は優しい。

ふと、周りを見るとすでに父はイノシシの処理、兄は素手に家の中に入っていた。

多分、母が僕の事を許してくれるのを知っており、怒られるのをビビっていた僕を見たかっただけなのかもしれない。

よし、許さない!

今度父と兄に何かいたずらをしてやろう。


その後、父が今日狩ってきたイノシシの肉をメインに食卓を囲み今日の出来事や、父はすぐに謝らず言い訳を一度絶対に挟むから僕を見習えって母から父への説教を聞いたりした。

明日から学校で本格的に授業が始まるので、今日は早めに就寝した。


そしていつも通り朝は兄に起こされて、朝食を食べ馬車に乗り学校に向かった。

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