かっこいいから好きなんじゃない、好きだからかっこいいんだよ
ここあ @PLEC所属
第1話 好きだから
席は君の隣じゃないけれど、私の視界に君が入ってくると、
なぜか胸がドキドキする。
この気持ちはなんていうのかな?
君が他の子と喋っているとちょっと嫉妬しちゃうけど、
楽しそうに喋る君の笑顔を見るたび、
私も嬉しくなる。
君に「好き」ってそう言えたらいいのに、怖くてその1歩を踏み出せない。
君から伝えてくれる日は来るのかな?
そんな淡い期待を胸に抱きながら、今日が終わっていく。
きっと明日は言えるかな?
いつもそんなふうに思っているけど、
この思いを伝えられたことは一度もない。
君に嫌われるのが怖くて、怖くて、怖くて仕方ない。
だからずっと逃げてしまう。
その怖さに恐れずに自分の気持ちを伝えたい。
君の笑顔をずっとそばで見ていたい。
君が色々なところで活躍しているとこを見ると、心がきゅんとする。
体育祭で活躍するところとか、他の人は見て見ぬふりをして誰も助けなかった人を助けていたりとか。
私が子供の時にいじめられていた時に君が私を助けてくれた時は、君がヒーローみたいに見えた。
その時、私は、
恋をした。
その時から君のことが気になって、中学校の時に自分の想いを伝えようと思ったけれど、
恥ずかしくて、そして怖くて。
君と付き合えるかもっていう期待と君に嫌われるかもしれないという不安がぶつかって、
いつまでもこの想いを伝えれなかった。
でも、もう後悔なんてしたくない。
かっこいいから好きなんじゃない。きっと、好きだからかっこいいんだよ。
「小さい頃からずっとずっと好きでした。私と...私と付き合ってください!」
やっと伝えられた。
今にも溢れそうな君への想いを。
ずっと、ずっと、好きで、好きでたまらなくて。
いつも君のことを考えちゃう。
もし付き合えたら、2人で仲良く映画見るのとか、一緒にお買い物に行ったり、
その先だって、自分で妄想してにやけたりするくらい、好きだった。
そうきっとあの時に感じた気持ちは「好き」、つまり「恋」だったのかな?
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