茶髪のナン2~ナンとカレー王子~

夢月みつき

本文「茶髪のナン2~ナンとカレー王子~」

 登場人物


 茶髪のナン



 カレー王子



 シチュー王子



 人間の男性






 あたしは、茶髪のナン。男の、夢はカレー王子と一緒に人間に美味しく食べてもらうこと。



 あたしの容姿はナンに茶髪のロングヘア―が生えた姿なの。

 そんなあたしだったけど、ひょんなことでカレー王子と喧嘩をしたの!



 それは、ナンにバターを塗って食べるか、カレーを付けて食べるかのことで口論になった。



「キーッ、もう、カレー王子なんて知らないんだから! あたしはシチュー王子と一緒になるわッ」








「はじめまして、ナン。シルブプレ~☆」



 シチュー王子はまろやかな口当たりで優しかった。


「こちらこそシルブプレ~」



 あたしは今日、素敵な人に食べて貰うためにお皿に座って待っていた。

 でも、その人間はこう言ったの。



「なんだよ、シチューとナンじゃ合わねえよ。やっぱ、ナンにはカレーだぜ! 他行こ、他」



「はあ~、困りましたねえ~。HAHAHAハハハ!もう貴方はいりませぇん。お払い箱でぇ~す★」



 あたしはシチュー王子に三下り半を突き付けられた。


「ぎゃーッ! こっちだって願い下げよ、このクズ~~!」







 あたしが泣きながらとぼとぼと道を歩いていると、誰かにぶつかった。

 顔を上げるとそこには、カレー王子が立っていた。


「ナン……ごめん、帰って来ておくれ。僕には君しかいないんだ」


 その言葉にあたしは涙が溢れたわ!



「ああ~んっ、カレー王子! あたしこそ、ごめんなさいっ、大好き~」



 こうして、あたしはカレー王子と無事に、こんせいでも美味しく食べてもらったわ。

 

 来世らいせもきっと、あなたと一緒ね、カレー王子♡



 おわり「茶髪のナン2~リベンジ・ナンとカレー王子~」



 この「茶髪のナン2」は、こちらの作品の続編です。

「茶髪のナン」コメディ短編集

https://kakuyomu.jp/works/16818093085174942474/episodes/16818792437794754424



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