彼女の恋が世界を救う……それでも恋心は偽れない!

奴隷として暮らしていたタクアンヌ=ローズ。彼女はある日、とんでもない運命を知ることになります。
何でも、世界は今、終わりを迎えかけていて、救世の乙女ウメボシアが恋をすることでしか救うことができないのだとか。
救世の乙女ウメボシア……そう、その正体こそがタクアンヌ=ローズであったのです!


そんな事情で、突然、魅力的な男性たちに言い寄られることになったタクアンヌ。
ライス王子、猫耳のキービィ、神官シャケード……。それぞれ魅力的な男性ですが、もちろん恋は、他人から求められてするものではありません。
たとえ世界を救うためだとしても、恋心は強制できないですし、タクアンヌが「戦利品」のように扱われるのも悲しいことです。
ですが彼女、そんな境遇にただ流されるだけのか弱い女性ではありません!
自立した心を持つ芯のある女性ですので、きちんと運命に物申してくれます。とはいえ生真面目な子ということではなく、どこか天真爛漫な印象のある、自分の心に素直な主人公。
そんな彼女の活躍を見守っていると、心がとてもスカッとします。そして気づけば、タクアンヌを応援したくなっていることでしょう。

……と、ここまで真顔で登場人物たちの名前を列挙してきましたが、何か気づきませんか?
そう、キャラ名が美味しそうなんです!笑
名付けにまで滲み出る作者様の優しくて明るいユーモアは、文章からもたっぷり堪能できますよ。

そしてさらに!
作者様が書かれるアジアンな他シリーズをお読みになったことのある方々には……素敵なファンサービスもあるのです! ぜひその目でお確かめいただきたいポイントです。
(とはいえ本作は、独立した一つの物語なのでご安心を!)

レビュー投稿時点で物語はクライマックスを迎えているようです。
ぜひこのタイミングから、作品の魅力にどっぷり浸かっていただきたい。
おすすめの一作です!

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