第30話 戦場の決意
俺はクズどもを北の将軍様の所と大国の指導者の家に送るため魔力を練り始めた。
「ちょっと待ってよ!お兄ちゃん!
身ぐるみ剥いで飛ばそうよ。そしたら身元を証明する物もないし、後で売ってもいいんじゃない」
金貨は山程有るけどそうすっか、コッチの生地だと直ぐに乾くし軽いもんな。
「分かったアズサ身ぐるみ剥いでくれ」
「お兄ちゃん言い方あるでしょ私盗賊みたいじゃない……出来たわよお兄ちゃん」
「そんじゃ、お幸せに〜飛べー!」
「では、俺達も飛ぶか、ちょっと加減が分からないからその辺につかまってくれな」
「いくぜ!3、2、1、GO!」
☆☆
「うわーーっ!」
壁に良しかかっていた男が後ろに転げ落ちていった。
「ビ、ビルが消えたあぁーーー?」
「そんな馬鹿事があるかーー!」
「見てみろよ!ビル何処にいったぁーー!」
「今の誰か撮影したかっ!」
「多分撮れているかと……」
「早く見せろ!」
「はい」
「一瞬で消えている……」
「これじゃ、生成AIかCGにしか見え無いですよ」
「だよな……しかしビルの跡地を見れば」
「そうですね。剥き出しのパイプや配線噴き出す水道水がリアルです」
「よし!戻って編集だ夕方のニュースは荒
れるぞ!現場中継もやらせる!」
☆☆
「ハァ、ハァ、グンジくん凄い……あっ!」
「私、グンジくんに何回もイカされちゃた」
「ユイナが綺麗で可愛いくてオッパイが大きくてエロいのが悪いんだぞ」
ユイナを抱き締め軽くキスをした。
彼女も俺を受け入れ、また跨ってきた……
「なあ、腹減らないか?」
「そうね。もう6時なの?グンジくんもの凄いんだもの」
「ああ、今までの俺とは全く違うぞ」
「ふふ、大きくなったしね」
クスッと笑うユイナは天使様なのか?
俺はふと思った。ユイナはレベル5000だ。それをイカせられるなら普通のお姉さんだったら……うふっ堪らんぜ今度風俗で試してみるか。
「グンジくん、矢島くんねオリビアさん達に呪いを掛けられてね」
え、呪い……嫌な汗が出て来た。聞いてはいけないと……
「貞操結界を知っているよね」
「ああ、あのモゲたり焼けたりする奴だろ」
「そう、その結界ね。貞操結界の無い人に入れると物凄い激痛に襲われ何が爛れるのよお互いにね」
「えっ!相手もなの?」
「彼女達は激痛で直ぐに気を失ったわけど矢島くんは無駄にレベルが高いから激痛でも気を失わなかったのよ。
それを治める手っ取り早い方法があるの
聞きたい?」
えっ!聞きたいけど聞いてはいけないと心の奥の俺が絶叫している。
「クリスさんがね……腰にぶら下げていた大型ナイフをね。ナイフって言っても異世界仕様だから短剣ぐらいあったよね。覚えているグンジくん?」
気付いたら俺は恐怖で首を、縦に振り続けていた。
「ナイフを持ったクリスさんが、矢島くんの爛れたチンコを鷲掴み根本からナイフで切り落としたのよ。見ていて私ビックリしちゃったわ」
嬉しそうに語るユイナの瞳は喜々としていた。
「のたうち回る矢島くんにクリスさんが治癒魔法を掛けると、みるみるうちにチンコが再生していくのよ。魔法って凄いわね」
「まさか……ユイナ……」
「グンジくん良く目を凝らして見てご覧」
「目を凝らして……あっ!裸のユイナのオッパイとお股に魔法陣が見える!」
「グンジくん自分も見て」
「あっ!俺のチンコにも……悪さをしたら切り落とされる……」
「グンジくんは矢島くんと違ってそう言う事はしないもね」
「あ、当たり前じゃないか……愛しているのはユイナただ一人だよ!」
「うふ、嬉しいわグンジくん」
俺のチンコ無双はコレで終わったのか。
「コレね。エルフの王族だけに伝わる禁呪なんだってだから簡単には解除出来ないわ。残念だけど私で我慢してね」
「なんもなんも、ユイナがいてくれるだけで俺は幸せだよ。コレからも宜しくな」
「こちら宜しくねグンジくん」
二人は絡め合う大人のキスからまた始まった。
貞操結界……まさか矢島の嫁さん達と……いや!馬鹿か俺は、そんな事したらチンコだけでは済まなくなるわ!
ユイナがシャワーを浴び次に俺がシャワーを浴びている内にユイナが簡単に食事を作ってくれた。
二人でワインを飲みながらテレビをつけて見ると、大きな事があったのかヘリからの現場の映像が飛び込んできた。
「なにか、あったようだな」
「突然のビル消失だって……あ、ここの近くだよ」
「あ、本当だ周りに見覚えがある」
ヘルメットに作業服の上着をきたアナウンサーが手振り身振りで大袈裟に現場を伝えていた。
「あ!ここは私が連れ込まれた極悪興行のビルじゃない!」
「連れ込まれた?」
「あ、少し違うわね。歩くの面倒だから車を呼びつけたのよ矢島くんがね。
中に入ると一方的にボコられたのよ矢島くんによってね銃の乱射もあったわ。
その後最上階から彼と奥さん達が制圧してぶちのめして呪いを掛けていったの」
「そっか、コレも矢島の仕業だな」
「矢島くんしか出来ないでしょ、私も次元は渡れないよ」
「しっかし、ビル丸ごととはどうすんだろ」
「拠点にでも使うんじゃないの」
「中世ヨーロッパ風じゃ必要だな、でも電気やガスやライフラインはどうすんだ?」
「矢島くんの称号にご都合主義者ってあるのよそれが上手く作用するんでないかしら
今度一緒にパラメアに行きましょう」
「お、新婚旅行は異世界か!」
「あら、グンジくんは私を貰ってくれるの」
「寧ろ俺を捨てないで下さいだよ!」
「なにそれ、アハハハ」
「だよなアハハハハ!」
☆☆
異世界パラメアの空白地帯、湖の畔。
「ほら、やっぱりいいじゃない」
「リゾート地だね」
「ねえ、ねえ、今度廃墟のホテル貰ってリペアすれば客呼べるよ」
「んだ!後ダンジョン探索を売りにしたら結構行けるんじゃない」
「行ける行ける、面白そう」
ミカ達が楽しそうに意見を述べあう。
「ここに、ダンジョンがあるのかな」
「お兄ちゃんが居るから多分あるんでない」
「ありえるわー!ご都合主義者だもの」
「無かったら近くのダンジョンに飛べはいいか」
「ふふ、楽しみね冒険者登録をしてガラの悪い先輩冒険者に絡まれるのね!」
「夢が膨らむわー」
「この辺で良いだろ整地をして水平を出してほい!おお、良いんじゃない。土魔法様々だな」
「お兄ちゃんオモクソ、リペア掛けてよ」
「よし、行くぞー!リペア!」
突然ビルが現れ一瞬だけ眩しく光った。
「おー!新築だよ!窓ガラスもピカピカ!」
「好きな部屋を選んでいいぞー!」
「ちょっと待ったーー!」
アズサが、ししゃり出て来た。
「最上階以外でね。オリビア陛下がいらっしゃるんだからね。忖度してよ」
「おー!分かってるってアズサ!」
「じゃ早い者勝ち行けーー!」
ドドドドと音が聞こえる程の勢いで駆けていく女性達。
「誰も居なくなったね」
「ああ」
残っているのは、俺の嫁さん達と妹だけだった。
「あのぅ、私達はどうすればよろしいのでしょうか?」
え、誰この人ら?
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