第11話 これもテンプレなのか?
登録が完了して帰ろうとしたら、ほら猿共が寄って来た。仕方が無いよねウチらはハーレムパーティに見られているもんね。本当は夫婦パーティなんだけど。
「何か用ですか?」
こりゃまた、山賊のような厳つい小汚い男達三人が俺達の前に立ち塞がる。
なんか変な臭いがする。鼻をくんスカすると、臭いの元はコイツらからだった。
「へへ、悪い事は言わないGランクレベル1のリーダーさんよ!」
ん?俺は振り返り受付の女を見ると、女は慌てて目を逸らした。
はん、そう言う事か。
「で、もう一度聞くなんの用だ」
「女と装備を置いてギルドから逃げ出す事を勧めるぜ」
「俺からも一つ忠告嫌警告だ、彼女達に指一本でも触れると、手がモゲたり焼かれたりするからな、確かに伝えたぞ」
「馬鹿のか?Gランクレベル1のリーダーよ
そんな、ほら話ばかり続けたら死ぬぞ!」
「モブよこの俺様が身を持って証明してやるデカ乳の姉ちゃん、先ずはお前からだ!」
誰の事だ!オリビアは小さく見せている
あとはクリスかマリアだ。
マリアだな!クリスは獣人のコスプレだマリアに間違いない!
マリア少しは嫌がったり、怖がったりして下さいよ!
「いや、近寄らないで!リーダー助けて!」
「いや、急に聞こえたからってコレは無いんじゃ無いかマリアさん」
ひぃ!マジ睨み!
縮み上がる俺の股間、レベル無限は伊達じゃ無いわ!
「やめるんだ!警告はしたからな!」
「うへへ、オッパイ大きいね」
「えっ!ギャーー!俺の手首がーー!」
見ると山賊冒険者の右手首が床に落ちていた。そして黒い炎で燃えている。
「ああー!クソ痛てーよ!俺の手首が……
ぎゃ!モゲた所から燃えている!」
「だから、言ったろ神罰だ!神に謝罪しろ
今すぐにだ!体全部が燃えて無くなる前に謝罪だ!土下座だ!謝れー!」
「神様申し訳ございません!心を入れ替えますのでお許しくださいませー!」
なんとか、間に合ったのか腕の炎は消えたようだ。
「ロウ様、手刀で手首を飛ばしましたね」
「流石レベル無限鮮やかだ」
「多分ん私達しか見えなかったと思います」
ふう、間に合った。貞操結界は触れないと発動しないんだ忘れていたよ。
「あんな下衆共にマリアのオッパイに触れさせるものか!俺の奥さんだぞ!」
「ロウ様……ぽっ!」
「クリス舌打ちしないの」
「オリビアは……寝ている?300年拗らせた分、昨夜で取り返したから疲れたんだろ今日はしませんよ」
突然、くわっと目を見開いたオリビア!
そして、ゆっくりと俺を睨む、こぇー!
「オリビアさん俺達は毎晩愛し合いましょう夫婦ですからね」
「良きにはからえ!」
「はっ!喜んで!」
「テメェ!タイコに何をした!」
「だから、警告した筈ですよ。頭も悪けりゃ耳も悪いんですか?」
「テメェ!なめくさやがって!」
頭に血が登ったモブは腰の剣を抜いた。
「剣を抜いたのは、殺される覚悟の上なんだな!」
「Gランクレベル1の分際でレベルBランクの俺様に指図すんな!あっと言う間に首が飛ぶのを見ていれば良いんだよ」
「あ、そう死んでも文句垂れるなよな、死んだら文句も言えないか、ゴメン今のは俺が悪かったわ」
「ぶっ殺す!」
俺は後ろを振り返りあの受付嬢に聞いてみた。
「おい!不正ばかりして金次第で身体を売る爛れた性活の受付のお姉さんよ」
えっ!と多くの冒険者達が困惑の表情をみせる。結構人気があったんだな、それも今日までだけど。
「この場合先に獲物を抜いたんだから返り討ちにしても問題ないよな」
「如何なる場合でもギルド内での殺傷沙汰は処罰の対象です」
「ん?それじゃ俺はただ殺されろと言うんだなケツ穴しか感じないお姉さんは」
「なっ!」
「なんだって!」
不正受付嬢のファンの冒険者達の前が膨らんだ。
「そこのお前達、何を騒いでおる!」
筋骨隆々の偉そうな親父がしゃしゃり出て来た。
「誰だテメェは?」
「ここのギルドのサブギルマスのカマセだ」
はぁ、俺はため息をつきながら、カマセに言ってやった。
「そこの陰からずうーと様子を伺っていたのに知らないと……バカなのか?」
「貴様!Gランクレベル1の癖してこのサブギルマスのカマス様に楯突くとは良い度胸だ!覚悟は出来ているな!」
「ギルド内での殺傷沙汰は処罰の対象だと、お前の女の受付嬢が言っていたぞ」
「「なっ!」」
「なんだよ、二人して秘密にしてたのか?
ほら、冒険者達もビックリしている」
更に俺は奴らに提案した。
「ここは冒険者らしく模擬戦で決着しょうではないか、お前もそっちに入れ、お前の手駒だろ?裏から随分と悪どい事ばかりやらせてたんだろ?こっちは俺一人で充分だ。彼女達は見物だな」
「まあ、模擬戦での事故は付きものだ精々サッサと降参する事を勧めるぞ小僧!
着いて来い!」
「ロウ随分と楽しいそうだな」
「マジな対人戦は初めてなんだ、だからどんなもんか期待しているんだよ」
「ロウ様らしいですね」
ギルドの裏手に回ると何とも立派な闘技場があった。ほ〜凄いね。
俺は闘技場中央に奥さん達は観客席へ向かった。全く心配はしていないようだ。
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