第14話 魔法少女は捕まってしまう!
「ほへ〜!!!」
着きましたっ!!!
夜です!!!
ノーレンジの転移は便利で良いですね!
すぐです!!
パッて一瞬です!!!
「さてっ!どうしましょうか!」
助けを求める人が居るはずです!
耳に力を込めて〜!!
ふぬっ!むむ〜!!!
『ライトアップされてるんだって!観に行かない?』
『それじゃまたねぇ〜』
『手羽先唐揚げってどこで食べれるんだっけ?』
おぉ〜ー!
夜なのに!!
みんな元気です!!!
キラキラで!
人が多くて!!
良い匂いで!!!
なんだか気持ちが高くなっていきます!!!
・・・・・・はっ!
でも!
忘れてはいけません!!
私は魔法少女!!!
「みんなを助けないといけません!!」
両手をあげて!
「うぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」
「ねぇそこの君。今1人?親は近くにいるかな?」
「ほへ?」
⚪︎⚪︎⚪︎
「なるほど。君は魔法少女だったんだね」
ワタシドールさん。今、こーばんに居ます!
警察さんでした!
みんな同じ服を着ています!!
仲良しです!!
「仲良しは良いですね!嬉しいです!・・・・・・はむっ」
なんとお菓子をもらいました!
サクサクです!
お腹はお肉でぱんぱんですが!
最強ですので食べちゃいます!!
「親の存在がわからないと。児童養護施設か。魔法少女という事は魔物対策委員会に情報があるか」
「おぉ〜!!魔物対策委員会!聞いたことがあります!!」
長峰さんとふりさんがいたところです!!
「そう?。なら話は早そうだね。一度連絡をしてみよう・・・・・・はい。×△支部の・・・・・・。・・・・・・えぇ。では確認のため・・・・・・場所は・・・・・・」
何やら難しい話をしています!
お腹がもう無理です!
少し眠たくなって来ました!
頭がふらふらします!!
ふら、ふら
「むにゃ。〜すぅ。〜すぅ」
⚪︎⚪︎⚪︎ ??? 視点⚪︎⚪︎⚪︎
「えぇ〜!嘘だぁ〜!!」
「そんな事ないよ。××だって興味あるでしょ?行ってみない?」
ホームルームを終えた教室に2人の生徒が残っていた。
「ある!でも中間テストがなぁ。そんな長距離旅行お母さん許すかな」
「なら、終わってからにしよーよ」
夕暮れの2人以外誰もいない教室。
運動場から部活の大きな掛け声が聞こえる。
廊下を通る足音が校舎に響く。
まるで2人だけが取り残されたかの様な、
そんな何気ないひとときが好きだった。
「うん!!!あっそうだ!ねぇ××。数学のノート見せてくれない!?!?。マジでピンチなの!!!」
「え〜?またなの〜?」
「パフェ!食べに行こ!!」
「なら⚪︎⚪︎行こうよ。あそこ美味しかったよね。いちごかメロンかチョコか。今から迷っちゃうな〜」
「私はモモ!!!うぅ。今月厳しいんだけど、うんっ!!。勉強頑張らないとまたお母さんに怒られるしね。任せて!!」
「あははっ、大丈夫だよ。自分で出すから。⚪︎⚪︎寄ってかない?ポテトでも食べながらさ。勉強教えてあげるよ」
「神っ!マジ神!!写させて!!!」
「ちゃんと自分で解きなさい」
「は〜〜い」
そうして2人は席を立つ。
でも、そんな当たり前の日常が好きだった。
⚪︎⚪︎⚪︎魔法少女 視点 ⚪︎⚪︎⚪︎
「・・・・・・!。ール。ほらぁ。起きな!」
「んみゅ?」
「やっと起きたね?全く。とんだお寝坊さんだよ」
「・・・・・・ほよ?」
どこでしょう!
知らない場所です!!
なんだか白い部屋です!!
真っ白壁です!!!
「初めましてだねぇ魔法人形。ザ・ビギニング・ドール。アタシ達は紫炎の魔女会。
所謂、魔法少女崩れさ」
⚪︎⚪︎⚪︎プリンスブレード 視点 ⚪︎⚪︎⚪︎
「のあ、荷物を貸してくださいな。荷物棚に上ますわ」
「ありがとうございます。どうぞ。到着予定は大体1時間30後になりますね。添付した資料は読みましたか?」
「えぇ。主な雑多がタイプA。
そして結界の主である。タイプSS。反転・
正直コレ等が幾ら群がってもロスト・タイムが遅れをとるとは思えませんわ」
「タイプSSの方は暫定ですよ。
ただ、その
結界の特性が変わったのでは無く、何かの魔物が影響を及ぼしている。
先入観は危険ですからね」
「ええ。それと一部の猿群が皮を剥がされていたと言うのは何でして?」
「魔法少女と連絡が取れなくなる前に入手した情報だそうです。
恐らく魔物の同士討ちと推測されます。
そして、プリンスブレードが派遣された理由の一つでもありますね。
これまで2回の救出を試したそうですが、そのどれもが失敗に終わっていると聞いています。
・・・・・・連絡のつかない彼女達が無事であると良いのですが」
はぁ。
随分と後手に回っていますわね。
結界の攻略が進まない一つの原因がこの不確定要素とそれに伴う犠牲。
結界がある以上、そこから魔物は出てこない。
ですけど、攻略を行わないと日本人の生存圏が増える事はなく、いつ爆発するかわからない爆弾を抱える状態が続く。
そんなジレンマも各支部長が結界攻略に本腰を入れられない理由ですわね。
今回の攻勢は×△支部の管轄。
支部長はどんな方だったかしら。
のあから渡された資料を確認すると、×△支部にはそれなりの魔法少女が在籍しているのがわかる。
ですが。
今回戦力の逐次投入を行ったのは被害を抑えるため?
もしくは間引きだった可能性も。
外部に知られたくなかった?
いえ、流石に邪推ですわね。
どうあれ×△支部が取るべき行動は、第2位と連絡が取れなくなった時点で少数での救出行動では無く作戦の破綻を前提にし、
真っ先に他の支部。つまり
まったく。
魔法少女は確かに多くいますけど、決して使い捨てでは無くてよ。
「そうですわね・・・・・・それと魔物について前から思ってましたけど、随分と人間の歴史をあくどい解釈で再現して来ますわね。
「日本でも結界の魔法少女が居なければ、
何故魔物が生まれ。何故人々を襲うのか。長年の課題ではありますが、確たる結果は出ていません。
なんにせよ、歴史に則っているのであれば傾向と対策はとりやすくありますね」
なら、この間交戦した新種は何から出来ているのかしら。
この手の話題は嫌な疑問が付きませんわね。
横の席に座りタブレットを使用していたのあが顔を上げ、
ふむ。
身長は
今日は制服では無く、魔対で支給されるスタッフ用のスーツ。
顔にはスマートグラスが装備されているメガネを使用している。
なお、その上でタブレットを使うのはスマートグラスの長時間使用は目に疲労が溜まるから。だそうだ。
「貴女、随分と様になっていますわね」
「そうですか?・・・・・そうですね。少し大人っぽく魅せる意識はしています。
今回は学生では無く、⚪︎⚪︎支部の代表として行きますから。
資料にも載せましたが×△支部の支部長は少しきな臭いですし、
剣王のサポーターとして、子供だからと舐めれてはいけません」
「その心意気は嬉しい事ですけど、気負い過ぎるのは貴女の悪癖でしてよ?」
「気負い過ぎる。という言葉を
「ふふっ。それと、今は2人でしてよ?学園の様にもっとフランクに話してくださいな。
幼馴染がずっと敬語というのは結構むず痒いですわよ」
仕事とプライベートの切り替えは必要ですけど、始まっても無い中緊張するのは疲れを増加させるだけですわ。
「それもそうね。わかったわカナタ
そうだ。朝食抜かせって言われたけど、何か買ってきたの?
結構お腹すいてるんだけど」
「えぇ!見てくださいな。サンドイッチ。すき焼き丼。お寿司。うなぎ弁当。
そして、幾つかのデザート。
どれも美味しそうですわ!」
「え”。朝からこんなに食べるの!?」
「当然ですわ!
この間、折角九州まで行ったのに特に何も食べずに直帰したんですもの。
しかも走ってですわ!!!」
「あぁ。あったわね、そんな事。でもノーレンジ先輩も行ってたよね?」
「あの方は、『それじゃ~ね~、プリンちゃん、ソーラーちゃん~』って
「それはお疲れ。
私は担当じゃ無いから詳しく知らないけど、
先輩は冥土攻略が控えてる中で急遽九州に行ったわけだし。
ていうかそろそろ食べない?
お腹すいたんだけど」
「えぇ!そうですわね。しっかり英気を養いますわよ」
「私はお寿司をもらおっかな。そっちも気になるし何個かシェアしない?」
そうして彼女達もまた東京から愛知へと向かっていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます