魔法人形は友達を作りたい。

久瑠璃まわる

魔法人形

プリンスブレード編

第1話 魔法少女が生まれた!

「こぉぉぉぉおおおお!ん!!

にぃぃぃいいいいい!!!ちぃぃぃ!!

わぁぁぁああああああああ!!!!」


ふぅ。皆さんはじめましてっ!

ワタシの名前はっ!。ん〜〜、えっと。

あれ?何でしたっけ。


「まぁ良いです!そんな事よりお腹が空きました!」


ぐっ〜っと鳴るお腹をさすり周囲を見渡します。


「××!、××××!?」


「×××××!!」


何やら騒がしいご様子!!

ご飯どころじゃ無いかかも!


声のする方に出発です!


「××っ×!×××××!?」


「××××!!」


どうしましょう!色んな所から声がします!


「大丈夫ですか?安心して下さいっ!この完璧魔法少女であるっ!・・・・・・名前はまだなんですけど、とにかく!私が来たので安心してくださいっ!!!」


「×っ×××っ!!×××!!!」


「ありゃりゃ。パニックで混乱って感じですね。でも大丈夫!マモノを倒して平和にしてあげますっ!!」


更によくよく周囲を見れば居るではありませんか!

何やらモニョモニョした気持ち悪い感じのマモノさんが!


「だぁ・・・・・・す、k」


助けの声も聞こえる事ですし!

さぁ!ワタシ史上初めてのマモノ退治を始めましょう!!!




⚪︎⚪︎⚪︎




「とりゃっ!!!」


交差点の真ん中でモニョってるマモノさんに魔法少女のキックが炸裂!


「ぁあ、いだ。ぃ」


「むぅ。アナタ、無駄に弾力がある体してますね!」


「ぁぁあ、ぁあ!!!」


「わわっ!いきなり暴れないでくださいよっと!ほ!っと!。・・・・・・どうしましょう!ピンチです!」


ワタシ的最強魔法少女は魔法少女になったばかり!

戦う事も初めてなのです!


「でも!ワタシは魔法少女だから!負けないよ!」


とりあえず、無人の車を掴み投げてみます。


「マジカル・シュート!」


「ぁあ、だぁあ」


魔法少女の行動は全てがマジカル!

モニョマモノさんは車に潰されて可哀想。


「およ?おお!!マジカルです!」


なんと!

車を持つために力を入れたら、なにやら身体に不思議な力が!!!


「では!行きますよ!必殺!・・・・・・っと。そう!」マジカル・ショット!!!」


勢いよく手を振り上げ!力を溜めて振り下ろす!

そしたらなんと!

黒く光る球が発射されました!!!

流石最強魔法少女!


「ふぅ。これで一件落着です!!!市民を守る魔法少女!コレこそワタシです!ふふん!良いですね〜!楽しいです!さて次は何をしましょうか」


光球が通り抉れた地面と、車の爆発で燃え盛る一帯を一瞥したワタシはその場から離れます。


「いつの間にか見てる人も居なくなってしまいましたし、次はもっと人の多そうな所に行きたいですね!」


ぐぅ〜っと鳴るお腹。


「そうでした!お腹が空いていたのでした!どうしましょう!食べ物がありません!」


はっと顔を上げた私の目に映ったのは先程倒したモニョさん。


「うぅ、仕方ありません!倒したからには美味しく頂かないとですね!」


あめり美味しそうな見た目はしてませんが!空腹なら食べてみようとなるのが人としての道理!


来た道を引き返し、燃えている車からモニョさんを引き摺り出す。


「良い感じに焼けてますねぇ〜。そろそろ限界なので!頂きます!!!」


大きく口を開け、その口にモニョさんの腕らしき物を入れようとしたその時!!!


「×××××!!!」


「およ?って!!あー!!!」


モニョさんが吹き飛ばされてしまいました!


立ち昇る煙が消えると現れたのは何と!


「魔法少女です!!!」


「っ!?×××××××××××っ!×××!××!××××!!」


なにやらワタシに剣を向けているご様子!


「ん〜〜。はっ!なるほど!襲われていると勘違いしたのですね!でも大丈夫!ワタシも魔法少女なので!」


しかも最強!


跡形も無くなったモニョさん。

少し肉片が残っていたのでポケットに回収して、魔法少女の方へと向かいます。


しゅっ!っと取りましたからね!バレてないはずです!

後で食べましょう!


「っ!×っ×××っ!××××××ー×!××××××××!」


「わっ!わわっ!危ないですよ!」


魔法少女は剣を振り下ろし、斬撃を放ってきました!

文字通り放ってきたのです!飛んでます!


でも!止まりません!ワタシは同じ魔法少女!

この程度!避けて避けて!近づきます!


「魔法少女同士。仲良くしましょう!」


ぐぅ。またお腹が!

しかも先程よりも大きな音です!

恥ずかしい!!!


「うぅ、コレにはワタシも動けないですよ」


前言を撤回して足を止める。


「××っ×!××っ!!」


飛んでくる斬撃。

あれ?何やらよく見てみるとあの斬撃。

美味しそうですよ?ですよね?

赤色に光っていて、エネルギーに満ちています!

モニョさんより・・・・・・はわかりません。

食べた事ないので!

でも美味しそう!


「はむっ!!!ん〜〜!!!革命です!」


飛んできた斬撃を大きな口を開けてパクり。

少し口が横に切れて顎が下がって閉じなくなってしまいましたが!


美味しいっ!!!満たされる!!!

元気が更に元気に!スーパー元気!!!


「よく見るとアナタも美味しそう!でもアナタは魔法少女!だから食べないです!」


超元気になったワタシの目には、目の前にいる魔法少女が爛々と輝くエネルギーの塊に見えてきました!

むぅ。ダメです!魔法少女です!!


意識を改めるとまた魔法少女として見えてきました!よし!!!


「×っ!?××××××××××っ×!?」


『×××××××××××。××××××××××××××××××××××××××。×、×××××っ×××××、××××××××××!』


「××っ××××。××、×××××××××××××××××」


「むむっ!何やらまた話しています!」


口は動いているのに言葉が認識できません!

これは由々しき事態!

魔法少女とお話しできないではありませんか!!!


「むむっ〜!ん〜〜!!ぬぅ〜〜〜!!!はっ!」


耳と頭にエネルギーを入れるとなんと耳から血が!


「耳から血出してるんだけど!?ぁあ!もう!斬撃食べるし!様子見はやめよ!攻撃を仕掛けるわっ!」


「おぉ〜!!!流石はワタシ!不可能は無い!」


声が聞こえるではありませんか!!!

・・・・・・攻撃?


突っ込んでくる魔法少女!!!


「待って下さい!ワタシも魔法少女です!」

「っ!?」


一瞬で詰められ、ワタシの喉元に当てられて剣身。

少し呆けてから、魔法少女は後ろへ飛び退きました。


「ふぅ、危なかったです!」




「・・・・・・スグリ。アレ。喋ったんだけど。聞いてたわよね?」


『・・・・・・えぇ。です。先輩。話す魔物が観測されたのは初めてです』










⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎


始めまして!知ってくれてありがとう!!

「良かった」と思っていただけたなら、♡や⭐︎をぜひ押してください!

モチベになります!

その場のノリで書いているため、矛盾や誤字があればご指摘くださると助かります。

では!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る