甘々な彼氏がうざすぎる

春木維兎 -haruki-yuito-

プロローグ

茅ヶ崎ちがさき亜紗妃あさひさん!!好きです!俺と付き合ってください!!」


 そう私、茅ヶ崎亜紗妃は―学校一の爽やかイケメン嘉賀かがはるに告白された。

 ……なんで!?

 いや、知ってた!存在は知ってた!!

 なんせ学校一のイケメンなんだから!!!

 女子がみんな敵を見つけた目してるから!

 助けてくんない?

 断っても何しても言われるよ?!


「えっと~…ごめんなさい」


「……なんで?」


 帰ってきた返事がこれである。

 ……なんでって何?


「あなたのことをあまり知らないから…?」


「……俺のこと知れば付き合ってくれるんだ?」


 やめて、そのかわいいようなイケメン顔で迫ってこないで。


「まあ、」


「じゃ、また来るね。俺のこと知ってもらいに!」


 ここから誰も予想しない溺愛が待っていた。

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