早苗の霊異録
たなかみふみたか
第零話 前置きの話は大切ですか?
私の同居人は、神様だ。
数年前、私を殺そうとした「ヒルマモチ」という名の、祟り神だった。
霊能者の友人、凛子さんと達也くんの助けがなければ、私は今頃ここにいない。
呪術師の呪いから解放され、一度は姿を消したはずの「ヒルマモチ」が、今、なぜか私の部屋に居着き、甲斐甲斐しく朝ごはんの準備をしてくれている。
なにがあってどうなった?
では、お話しましょう。あの壮絶な事件が嘘のような、穏やかな毎日と、ほんの少しのスリルに満ちた物語を。
呪いから解かれた神様「早穂」と、かつて母親に「チカエ」と呼ばれていた過去の呪縛から、ようやく自由になれた私「早苗」が織りなす、ささやかな「霊異録」のはじまりです。
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