いっしょに2828したかっただけなのに。


 覚悟はしていたが、実際に赤点を取るとキツイものだ。

 しかし、ちらりと見えた友達の答案もたまた、自分と同じ「28点」だった。

 一人では苦しい赤点も、二人一緒なら苦しくない⋯⋯



 学生時代というのは良くも悪くもキャラのある⋯⋯主張のある子が多い。

 それ故に、学生時代の友情、思い出というのは印象深くなるものだと思うのだが、
 この物語ではその主張がモヤモヤに繋がっている。

 なんだろう、ものすごく自然に嫌味ったらしさを出せているというか、
「この子ならこうするだろうし、こうなるだろうな」という説得力がある。

 未成年の主張は、爽やかなものだけとは限らないのだ⋯⋯

その他のおすすめレビュー

脳幹 まことさんの他のおすすめレビュー448