第15話 エピローグ

キュウビは討伐され、ひとまずの平和が街には訪れた。

孤高の天才は救いを知り、手を差し伸べてくる友にであった。

もう彼女に心配はいらないだろう。

この物語はハッピーエンドで幕を閉じた。

「それで終わったらどれだけよかったことか」

仮面をかぶった少女は時計の壊れた世界を一人歩いていた。

鳥も人も落ち葉でさえも静止していた。

「神に愛された少女は救済された。この世界を救うまでにあと8人…」


「落ちこぼれの魔王を」


「異世界帰りの勇者を」


「歴代最強の若き仙人を」


「復讐におぼれたヒーローを」


「亜種遺伝子を取り込んだ実験体を」


「聖剣を持たない騎士王を」


「背信の聖女を」


「創世神の末裔を」


「終末時計の針は進み始めた。世界の終わりまで時間はない。世界のすべてを君に賭けたんだ。頼んだよ正愛くん」



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救世主、救います。 青瑠璃しおり @tikai

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