第九章

第九章 礎の樹


だ……

ミアのオーロラの剣が 大剣となり その刃をふるった

軽い!

夢のようだ

空を舞うオーロラの輝きがまるで刃にでもなったかのように刃は軽く

羽のようだ

ざじゅ…

切った場所を焼きながら ミアは上天から叩きと落とした

ばしゅ!

おぞましい血の雨!

樹はもはや

悪霊と化していた

あなたは…永く生きすぎた

ざしゅ!

リョウの神剣と

ミアのオーロラがあわさると 巨大なナタとなり

長老の樹を真上から割いた

ぎじゅーっ

吐き気をもたらす血のにおい

しかしミアは目も背けず

鼻もおおなかった

これは 人のおかした罪なのだ

お願い 長老

あと少しチャンスを…!…

割けてはじけていく大樹はほどけるるように天にのぼった

そして

最後に小さな芽

ああ…

ミアは いとおしむように 芽に 名をつけた

大樹となるように!

礎の樹

タケシは ペガサスからおりると

てってっといき

いっちょ!いっちょね!

なぜか胸をはる

リョウは涙ぐむ

そう!

いっしょな!

ペガサスがミアに鼻面を寄せた

2人ともかえっていて

神様におあいしてくる

「ミア!」

リョウが 不安そうだ

大丈夫よ!

待っていて

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