ライゾの導き手

古都綾音

第1話


プロローグ


 金の露が


 キラキラとたまる


 っ…………て………………ん


 そうっと1雫が月の光をうつしながら

 下の花に落ちた


 蓮のつぼみ

そこから麗しい乙女が生まれた


 名はミア

 エルフ族のような耳をし金糸の髪をしていた


 瞳はどこまでも広い紺碧の青


 細身の体


 その肌には白いワンピースをきていた


 と……


 ミアは 大地に降り立つと


 「いい 月夜ね」


 ひとりつぶやいた


 と……たったとかけるものがある


 白い馬


 しかし眉間に鋭い角を持つ


 「ユニコーン」


 ミアが白い手をのばすとユニコーンは鼻面を差し出した


 純銀を束ねた様な鬣と 尾


 月光を弾くパールの毛並み


 瞳はトパーズの金茶色をしていた

 

「ようこそミア皆は貴女をまっていた」

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