10話 美少女魔王、真の力の謎!?

ユマ・ルシフェル、元佐藤悠真は、魔王城の自室で鏡の前に立っていた。




銀色の長髪が燭台の炎に輝き、赤い瞳が妖しく揺れる。




昨夜のゼノン襲撃──雷魔法でドレスが裂け、魅了魔眼で仲間も敵もカオス──が頭を離れない。




「女の体、ホントやばい…胸の揺れ、ドレスの擦れ、みんなの視線のすべてが…」




黒いドレスの胸元は大胆で、スリットから脚が覗く。肌に布が触れる感覚にドキッとし、ユマは頰を赤らめる。




「前世の俺、こんな体で戦うなんて想像もしてなかったぞ、当たり前だけどさ…」




部屋の窓からは、魔王城の庭園が見える。紫の花が月光に揺れ、遠くで魔物の翼が空を舞う。空気には甘い魔力の香りが漂う。ユマはベッドに腰掛け、ため息をつく。




「ゼノンが言ってた『魔王の真の力』って何だよ…シアの『背後の大きな存在』も気になるし、なぜかアルトまで一緒にいるし…」




そこへ、ノックの音。リリが弾んだ声で飛び込んでくる。




「ルシフェル様!シア様が『真の力』の手がかりを見つけたそうですわ!でも、なんかヤバい魔族が来るらしいです!」




「またヤバい奴!?平和どこいったんだ!?」




ユマの心臓が跳ねる。シアが




「真の力は魔王の血に宿る。古の魔族長老が知っているはず」




と冷静に言う。ヴェラが




「その長老、私が叩き潰す」




と紫の瞳を光らせ、セリスが




「長老は狡猾だ。気をつけろ」




と妖艶に微笑む。クロウが




「ルシフェル様は私が守ります!」




と熱く、視線がドレスにチラリ。ユマは




「俺を見る目がキモいんだよ!」




と叫び、顔が熱くなる。アルトが




「ルシフェル、俺も手伝うぞ」




と青い鎧で現れ、リリが




「勇者と魔王、最高のコンビですわ!」




と目を輝かせる。ユマは




「コンビじゃねえ!ただの協力だ!勇者と魔王のコンビはまずいだろ!」




と叫ぶが、アルトの真剣な目にドキッとする。




「男にこんな目で見られるなんて…色々やばいだろ…」




対決の場は、魔王城の地下大聖堂。黒い石柱が立ち並び、青い水晶が天井で輝く。魔力の霧が漂い、祭壇には古の魔法陣が浮かぶ。ユマはドレスを押さえ、




「この服、地下でも動きにくいな…」




と呟く。そこへ、魔族長老ルドラが現れる。白髪に金色の瞳、黒いローブをまとった60代の女性で、威厳と狡猾さを漂わせる。




「ルシフェル、貴様の真の力を試す!」




と笑う。ユマは




「試す!?俺、平和に暮らしたいだけなのに!」




と反論するが、ルドラの視線がドレスをなぞり、




「その美貌…まさに魔王」




と呟く。ユマはゾクッ。




「またその目!やめてくれ!」




戦闘が始まる。ルドラの氷魔法が大聖堂を凍らせ、ユマは「ウィンドストーム!」で応戦。だが、風がドレスのスリットをめくり、太ももと肩がチラリ。アルトが




「ルシフェル、気をつけろ!」




と叫びつつ、鼻血をポタリ。




「くっ、魔王なのに…なぜこんな気持ち…!」




と呟く。ユマは




「気持ちって何!?今それどころじゃねえ!」




と叫ぶが、アルトの目にドキッ。クロウが




「ルシフェル様は私が!」




と抱きつく形に、腰に触れ、女体の敏感さにゾクッ。




「離せ!変な感じになるだろ!」




「ルシフェル様、セクシーですわ!」




とリリが拍手、ヴェラが




「バカども、集中しろ!」




と闇魔法を放つ。セリスが




「ルドラ、私の魔炎をくらえ!」




と援護。




ユマはシアの助言を思い出し、魅了魔眼を制御。




「ルドラ、話せば分かるだろ!」




と意識して視線を向けると、ルドラが頰を赤らめ、




「この魅力…!」




と動揺。ユマは




「よし、効いた!さすがのチート能力だな!」




と驚く。リリが




「ルシフェル様、これは愛ですわ!」




と抱きつき、セリスが




「美しい…」




と呟く。ヴェラが




「バカらしい」




と吐き捨てつつ、軽く頰を赤らめる。シアが




「制御成功です」




とクールに頷く。アルトが




「ルシフェル、その力…すごいな」


と真剣な目。いや真剣ではないか。ユマは




「褒められてもドキドキすんなよ!俺!」




と内心叫ぶ。




ルドラが膝をつき、




「ルシフェル、貴様の真の力は世界の均衡を崩す。結社の背後にいる者がそれを狙う」




と警告。ユマは




「均衡!?そんなの俺、関係ねえよ!」




と叫ぶが、ルドラの氷魔法がドレスを直撃。肩紐が裂け、胸元が緩む。群衆(城の魔物たち)が「魔王様、最高!」と熱狂、アルトとクロウが鼻血を吹き出しユマの視界から居なくなる、セリスが




「美しい…」




と再び呟く。ユマは




「このドレス、やっぱり呪いだろ!」




と叫び、体の火照りに耐える。ルドラが




「今日は退くが、均衡を崩す敵が動き出すぞ」




と撤退。




ユマはヘトヘトで玉座に崩れ落ちる。




「真の力って何だよ…平和、遠すぎる…」




女体の鼓動、髪の感触、裂けたドレスに耐えながら、呟く。




「この体、いつになったら慣れるんだよ…」




「ルシフェル、俺はお前を信じる。どんな力でも」




とアルトが熱く言う。ユマは




「え、信じるって…!?」とドキッ、アルトの真剣な目に胸が跳ねる。クロウが




「私がルシフェル様の相棒です!」




と嫉妬、




「俺はお前は何かあれば抱きついてくるただの変態だと思ってるけどな」




とユマは心のなかで思う、リリが




「みんなで平和ですわ!」




と天然無邪気。ヴェラが




「次は私が仕留める」




と強気な宣言、セリスが




「真の力…興味深い」




と微笑む。シアが




「均衡を崩す敵は、魔界の深部に」




と聞きたくない事実を告げる。ユマの心臓が跳ねる。




「また敵!?はぁ....」

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