第4話 仲良くしたい
メアリーが「ルアーナさん。お願いします。私と同じ人間なら、もう少し仲良くして欲しいです」とルアーナに話をしたら、ルアーナは「あら?まぁ、そう言うなら雑用して貰いますよ」と掃除道具を持って来て、メアリーに渡した。
ルアーナが「そうね?あなたはネズミみたいな顔をして居るから、ネズーミと呼ばせてもらうわ」と不敵な笑みを浮かべていた。
ラウディは「それは、あまりにも可哀想じゃないか」とルアーナに意見をしたが、ルアーナが「そうね?でも、この子そこら辺で拾って来た子でしょう?あまり期待してはいないけど」とルアーナがメアリーを見て笑っていた。
メアリーは、仕方なく三角巾を頭に付けて、バケツを持って、雑巾を掛けて、ほうきで掃く。
ルアーナが「その調子よ?あなたみたいな薄汚いネズーミには掃除がお似合いね」と笑って去って行った。
ラウディが「ごめんな。折角、この家に来て掃除させる羽目になるとは」と申し訳なさそうにしていた。
メアリーが「良いんです。拾ってくれただけで感謝しています」とラウディに笑顔を見せた。
その内にラウディの母のガーネットが来て「あら、何時もより家が綺麗ね?」と見る間もなくツルツルになって居た。
ルアーナが「そうでしょう?お母様。あ、そういえばまた汚い娘を家に連れて来たのがお兄様なのよ?しかもお風呂を貸してだなんて図々しいにも程が有るわ」とガーネットに話をした。
ガーネットが「そう?そんな人を家に連れて来るなんて可笑しいわ」とルアーナと2人で笑っていた。
その内、父親のバートンが帰って来て「ただいま。お、珍しく家が綺麗じゃないか」と喜んで居た。
ルアーナが「ネズーミが掃除をしてくれたんです」とバートンに話をした。
バートンが「すまないね?この家に来て、掃除までさせてしまって悪かったね?」とメアリーの手を優しく撫でた。
ルアーナが「お父様?そんな汚い人の手何て触るものでは無いですよ」と注意を受けて手を離した。
メアリーは「何でこんなにいじめられて、掃除までして居るのに心は報われないんだろう?」と悲しくなって涙を流した。
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