そして僕たちは底辺に落ちる

第1話 仲良しグループ

　自分の地位を考えてみた時普通の地位に居ると思う。高校生になった僕たちは大人になりつつある。

　春風が僕らの頭を撫でた季節に入学した凛生高校は文武両道であるのだ。

　そして、俺たちは仲良しの6人グループでこの高校に入学できた。

　金城由美（きんじょゆみ）　明るくて元気で可愛げのある女子だ。

　山城南（やましろみなみ）　運動が得意のだが勉強面においてはダメである。

　花咲夏帆（はなさきかほ）　勉強面においても運動面においても両方が得意でありまさに模範性と言っても過言ではない。

　国山薫（くにやまかおる）　中学の時男子バスケのリーダーを務めていた。顔もカッコよくて運動もできる、だからか薫はモテ過ぎて困っていることを、この前相談された。こっちからしたら何を気にしんだよ！　と思ったりもしたがあいつに取っては苦悩でしかないのだろう。

　斎藤心地（さいとうしんじ）　俺らのグループの中心人物というか頼れるリーダー的な存在だと思う。名前に心がつくほど広い心を持っていると思う。

　そして最後に俺。東阪傑（とうさかすぐる）。何も誇れることがない。あるとするのなら誰とでも仲良くなれるところかもしれない。

　まぁこういった形ではあるが仲のいいグループで同じ高校に入学できたのだ。

　共に勉強して共に切磋琢磨し合った中であるからか最近はずっと一緒にいるし壁も無くなった。

　――無くなったのだ。