無秩序なパイプが並び立ち、安全弁からは時折蒸気が漏れる。見上げた空は曇天模様。
そんな住宅街の裏通りで突然始まるガンアクション。
45ACP弾が切り裂く空気の先には、銀色の仮面をかぶる異形の怪人。
必殺の筈の弾丸は無情にも弾かれた。銃把を祈る様に握りしめ、相対する怪人との決戦に覚悟を決める。
局外から放たれたのは、弾丸ではなく魔法だった。
そんな書き出しで始まるこの物語はとにかくアクセルベタ踏み、最後まで疾走感満載で描かれています。
上で語らせて頂いた単語の一つにでも、何かのトキメキを覚えた方は是非お読みいただくことをお勧めいたします。
完結まで23,000文字程度と読みやすく、丁度良いボリュームです。読了までさらりと駆け抜けることが出来ました。短時間の痛快なアクションムービーを見ているような気分で楽しめます。
作者様のルビも見所の一つです。前作と比較して抑え目とのことでしたが、それでも山盛りです。そちらを見てニヤリとしてくれたら、レビュー冥利に尽きます。
作者様へ。素敵な作品有難う御座いました。