第二章 ~予告編~

※注意※ あくまでそれっぽい予告編です。実際の本編とは多少異なる可能性もあります(´・ω・`)。



          ◆ ◆ ◆



「――私達にとっての自由って、一体何なのだろうね」

「そんなもん、それこそ自由に決めちまえばいいじゃねぇか」


 今やランク降格の危機にまで陥っているベーガンズに臨時加入となった少女、ドゥリィ。常に無機質に振る舞う彼女は、レーヴァンに対して自分と同じ“道具”なのだと告白してくるが、キュリオテ共和国に来てからのレーヴァンは、その身が魔剣であることは誰にも知られていない筈だった。


「道具じゃないなら、君は一体何?」

「アァ? 俺はただ親父殿の剣ってだけだ」

「ふーん……それって結局、そのお父さんの道具って事になっちゃうね」

「だから違ぇっての! 理解力ゼロのポンコツかテメェは!?」


 金の工面の為、複数のパーティが入り乱れる大規模クエストを個別受注したレーヴァン、そしてドゥリィ。二人の交流する機会が自然と増えていく中、自らを道具だと主張する少女の正体が、明かされていく――




 ――その一方でコンペで自ら鍛造した剣が無事選定されたウェルングは、破格の待遇でもって依頼主である貴族、デアルムの屋敷へと招かれる。しかしその足取りはというと、大変重たいものだった。


「それは、何と言えばいいのか……お悔やみ申し上げるわ」

「いいんじゃ……わしはこの剣を鍛え直すことで、ダーインの供養とするつもりじゃ」


 ウェルングの手元にある折れた魔剣――それはアドワーズたち二人にとっての兄にあたり、ウェルングにとっては大切な息子の一人である、ダーインだった。ウェルングは弔いの意味を兼ねて折れた剣を鍛え直し、全くの別の武器へと打ち直すことを決意する。

 しかし折れた魔剣にはまだ秘密があって――


「――初めまして。父さん、と呼べばよろしいのでしょうか? それとも、“父君”と?」 

「まさか、ダーイン……か……?」




 そして魔剣部隊ではない、オルランディア王国が抱える別動隊が、物語の裏で暗躍を始める――


「――エイン。ゼス。ネーフ。……あと一人がまだ来ていないようだが――」

「遅れてしまってごめんなさい。只今戻りました」

「来たか。よし……この仕事が完遂すれば、ビゼルラのギルドは壊滅も視野に入れることができる。そうなればオルランディアの攻めの足掛かりを作った功績から、サイファーズの有用性が証明される……失敗すれば貴様ら全員廃棄処分だ。命など最初から捨てるものと思って、死ぬ気で取り掛かれ!」

「はっ!!」



 ~第二章 道具として生まれ落ちる意味~  10月27日から更新開始! 乞うご期待ください(`・ω・´)











 ……やりたい放題やってすいませんでした(´・ω・`)。

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