『ゴビと言う地の竜の話』

矢田誠一

第1話

 昔、昔、今のアラブ地方の辺りに、ゴビと言う地がありました。

 ゴビは、深い森につつまれており、そのゴビと言う地の深い森の真ん中に青い竜が、深い森の真ん中で、休んでおられました。

 その青い竜は、ゴビと言う地に住む人々に、空に現れては人々に願い事を、叶えておりました……。

 願い事を叶えてもらった人達はたいそう喜んでいたそうでした。

 しかし、ゴビの人々は、その青い竜の住む森を、舟や、いかだや、住む家へと、木を切り倒して、減らしていき、とうとう、青い竜の住み家の森の近くまで、木を切り倒してしまいました。

 ゴビと言う地は、砂漠となり、それでも、青い竜は、黙っておりました……。とうとう、ゴビと言う地は、砂漠となり、青い竜は、身体は、黄色となり、湖は、竜の身体より小さくなりました。



 そこへ、杖を持った長い髭の老人が、現れました……。

 髭の老人は、黄色くなった青い竜を見て、『何が欲しいのか………??』と聞きました……。

 黄色くなった青い竜は、

『雨と湖と元の森が欲しい……!!!』と言いました。老人は、杖をかかげ、祈り続けました……。そして、老人は、息が耐え、その場へ倒れてしまいました。

 しばらくすると、空の上から、青い雲と雨と雷と嵐が、いっぺんにやって来ました。黄色がかっていた、かつての青い竜は、青に戻り、高い空へ舞い上がりました。

 そして、青い竜は、空から雲と雷と雨を集めゴビと言う地に、降り続けました………。

 人々は、雨と嵐の洪水により、流され、多くの人々が亡くなりました………。

 また、青い深い森となったゴビと言う地の深い森のあの青い竜の元に、ある、一人の眼鏡をかけた少年が、現れました………。眼鏡の少年は、ゴビの深い森の大きな湖の底で眠っている青い竜に、語りかけました………。『僕は、君が困っている時、君を助けた、あの杖を持った老人の子孫だ!!!』  『僕の先祖のあのおじい様は、君のせいで死んでしまった!!!』  『どうしてくれる???』と………





 『代わりに、この杖をあげよう……』  『あの杖のおじいさんが、持ってたものだよ………』と………。




 『えいィィッ!!!!!』

眼鏡の少年が、杖を振りました………。



 何も起きません………。



 青い竜は、言いました。『もっと、知恵をつけななさい』と…………。




 眼鏡の少年は、その青い竜の元を去って行きました……………。




          終わり……。

 


 

 

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『ゴビと言う地の竜の話』 矢田誠一 @yattyann

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