【31日目】市場受けと、書きたいもの

 こんばんは。


【進捗】


 ◆執筆文字数 +800文字

 ◆累計文字数 31000文字


 今日は800文字。ちょっと控えめな進捗でした。

 少し前のページに戻って、いろいろと直していたからです。


 昨日の記事にも書きましたが……

 主人公をもう少し立てられないかなと、苦戦中です。


 ただ、今のところ決定的な解決策がなくて。


「すれ違いで別れることになった二人」

「どうしても忘れられない想い」

「それでも歩き出そうとする強さ」


 ――設定としては悪くないと思うんですけど、

 どうも噛み合わないというか……うまく形にならない感覚があって。


 なんでしょうね、この違和感。


 たぶん、主人公の「傷の深さ」が、まだ伝わりきってないのかもしれません。

 表面的にはちゃんとセリフを喋っているし、行動もしているんですけど、

 "何を失ったのか"が、読み手の胸まで届いてないような気がして。


 それってつまり、書き手である僕が、

 彼の痛みをちゃんと理解できていないってことなんですよね。


 自分の中で「彼にはこういう傷があるはず」と分かっているのに、

 原稿に向かうとうまく出力できない。

 どう表現すれば読者に届くのか――いや、僕自身が納得できるのか。

 まだ掴めていない、そんな感じです。


 とはいえ、ストーリーや地の文自体はいい感じに書けてる実感があります。

 心理描写が中心の作品なので、アクションや派手な展開はあまりなく、

 全体的にちょっと地味かもしれませんが。


 でも、それもこの物語らしさかなと思っています。


 だって今回の小説って、

 主人公がヒロインを振り向かせるためだけに剣を振るう、

 静かな成長物語ですからね。

 地味な話になるのも当然なんですよ。


 ただ、趣味で書く分にはいいんですけど……

 今作は公募用ですからね。

 レーベルカラーに合わないって判断されたらどうしよう、って不安もあります。


 "評価されやすい作品"と"自分が書きたい作品"のあいだで、

 いつもぐらぐら揺れています。


 ここでいう"評価されやすい作品"っていうのは、

 テンプレ量産型とかいわれているものですけど……。


 僕、書いていおいてなんですが、この言葉があんまり好きじゃなくて。


 市場でどんな作品が流行しているのかを把握して、

 買ってくれる人の好みに合わせて、

 "ありそうでないもの"を考えて、文体からキャラ、展開までチューニングできる。

 ――これって、すごい才能だと思うんです。


 さらにそこで個性を出したり、深いテーマを入れたり、

 ストーリーにひねりを加えたり……。

 尊敬しかないです。


 僕はそこまでストイックに出来る才能がないので、

 結局、自分の好きなものを書くしかないんですけど。

 でも、公募を意識して書き始めると、やっぱり揺れちゃいますね。


 こういうとき、僕の小説を全部読んでくれた元カノが、

「あなたの書きたいものを、私は読みたい」って励ましてくれたことを思い出します。


 僕が有名にならない限り、この小説が彼女に届くことはありません。

 でも、もし読んでくれる日がきたら……

 褒めてくれるだろうか、って考えたりします。


「新作、待ってるよ」

 その言葉って、支えになるんですよね。

 創作って孤独だから、一筋の光みたいに感じます。

(特に今は、余計に……)


 って、またネガティブになってますね。


 僕は、この小説で受賞して、

 書籍化して、コミカライズして、アニメ化まで到達するんだ……!

 100万部売り上げて、「面白かったよ」って言ってもらうぞ!(言霊)


 はい。大人しく原稿に戻ります。


 それでは、また。

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