連載 「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
第1話『渡り人OL、アルデリア公爵家に舞い降りる!? 』
(前書き)
こんにちは!✨
今回の物語は、普段はしっかり者で年下男子にもモテるOL・佐神ミレイが、ルミエール様の気まぐれによって異世界アルデリア王国に転移するお話です。
幼少期の思い出や密かな願望を抱えるミレイが、異世界で初めて誰かに守られる喜びと戸惑いを感じる――そんな瞬間を描いています。
異世界でのドキドキの出会いと、ミレイの心の揺れを、ぜひ楽しんでください!
(本文)
「よ〜し☆今度はこの子に決ーめた!いってらっしゃ〜い!」
25歳OL・佐神ミレイは、今日も残業帰りでクタクタだった。
「はぁ……もうちょっとで家なのに……」
その瞬間、眩しい光に包まれ、気づけば広大な異世界の庭園に落ちていく。思わず叫ぶ間もなく、両手が彼女を受け止めた。抱きとめてくれたのは、威厳と落ち着きをたたえた年配の素敵な男性――アルデリア公爵家の当主、アレクセイだった。
「っ……!?」
ミレイは驚きで息をのむ。抱きかかえられた体は小さく、華奢で軽い。光を受けて揺れる長い髪、澄んだ瞳が彼の端正な顔を見つめる。その視線に、アレクセイの胸の奥に自然と守りたいという感情が芽生える。
「大丈夫か……?」
低く落ち着いた声に、ミレイは小さく頷く。右も左もわからない異世界で、普段は誰かに頼らない自分が、自然とアレクセイの腕の中で安心していることに驚いた。
「……ここは……どこ……?」
問いかけるミレイに、アレクセイは静かに答える。
「君はもしや渡り人か……安心しろ。君は私が守る」
普段しっかり者で頼りになる自分とは正反対に、今は守られる立場でいることに胸の奥が熱くなる。目の前の男性に心を預ける瞬間、ミレイは思わず息を呑んだ。
「私はいったいどうなっちゃったの……?」
---
(後書き)
読んでくださり、ありがとうございます!
今回は、クタクタのOL・ミレイが、ルミエール様の気まぐれによって異世界に飛ばされ、アレクセイに守られる初めての瞬間を描きました。
異世界で守られる喜びや戸惑い、そして胸のざわめき――二人の関係がどう変わるのか、ぜひ楽しんでください。
この物語は、ルミエール様シリーズの新たな一幕です。過去作を読んでくださった方も、初めての方も、二人の関係の進展をぜひ見守ってください!
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