第7話
え?
「な、何言ってんの?」
「ん?だから、矢野君のことが好き。」
そんなはずがない。夢だ。
耳をつねってみる。
「いててて。」
夢じゃないし。おかしい。
「それ、ほんと?」
「うん。私ね、矢野君みたいに優しい人が好きなの。」
「マジかよ。」
「矢野君これから私と遊んだりもしない?」
「いや僕と関わったら中川さんの印象が悪くなるよ、」
「それはいいの。矢野君は逆にいいの?」
「僕は大丈夫だけど。」
「よし!決定!これから私と遊んだり話したりすること!」
やばいまだ信じられないー!
「大丈夫。ほんとよ。」
ほんとなのか。そうか、
「わかった。これからよろしく。」
了解してしまった。
「じゃああんま長くいると先生にバレるから解散ね。明日もよろしくね矢野君。
「よ、よろしく中川さん。」
「さん付けはダメ。桜乃でいいよ。」
「わかった。さ、桜乃。」
「うん。」
急展開すぎなーい!?いや、おかしいでしょ!なんで俺なんだよ!
いやおかしい。女子によるドッキリかなんか?
やべ、先生いる。
ここは得意の忍者技で、!
「おやすみー。」
部屋班の人いびきすごいな。
「「「おはよう〜。」」」
今は6時。めっちゃ晴れてる。
「今日って何するんだっけ。」
「確かホテル近辺を観光する気が。」
「そうだったわ。」
「で明日はバスで移動して遠くを観光。」
「了解。」
「7時半に朝食だからそれまでトランプでもやっちゃう?」
「やろう。」
「いややっぱ面白いね。矢野めっちゃジョーカー持ってたし笑」
「ほんとだよー。僕運悪すぎ。」
「時間余ってるし、おすすめの本でも紹介して、栞でも見る?」
「そうだね。」
「そうしよう。」
しばらく自分の好きな小説を語り合い、栞を見る。
今は7時15分。
「15分前だし行くか。」
「だね。」
「いただきます。」
デザート多いな。これは嬉しい。
「えぐ!このデザートはアツい!w」
わかります。陽キャさん。
あれ?中川は?
いた。
てかなんで僕は他人のことを気にしているのか。
「ご馳走様。」
部屋に戻るとするか。確か9時半から観光だからロビー集合かな。
「いやー朝食美味かったね。」
「わかる。」
「共感。」
部屋で三人と話す。この時間が何気に1番幸せって感じ。
「次9時半ロビー集合だから9時15分に出るか。」
「「そうしよう。」」
「それまで本を語り合うか。」
「「そうしよう。」」
「はいじゃあ今から観光します。いないやついるかー?」
「全員いまーす!」
「おっけい。はいじゃあみなさん2列に並んで先生についてきてください。前の列に間に合うように走ったりはしないように!」
僕の隣はー、
中川じゃん。
「矢野君おはよ。」
「おはよ。」
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