第6話

え?ほんと?マジで?呼び出し?まさか告白?いやそんなわけない。こんなヒョロガリで陰キャで顔も良くないスポーツもできない弱いただただ教室の隅でラノベを読んでる僕が告白なんてないない。説教だ。うん。

「わ、わかった。」

「バレないようにね。ロビーの場所わかる?」

「うん。場所はわかる。バレたらごめん。」

「バレないバレない笑。まあ、来てちょうだいね。」

「うん。」

と思ったら、

「おい何してんだ二人!あと5分で飯だ急げ!」

「はい。すみません。」

「そっちじゃねえこっちだ!」


なんだかんだで間に合った。

「いただきます、」

美味い。フランス料理なんて食べたことないよ。うん。多分。


「ごちそうさまでした。」

完食。美味かったな。

「次は入浴ですー!間に合わせてくださいね!特にギリギリな人が2人いたと思います!気をつけてください!はい解散!」

中川が僕を見て笑う。


うん、可愛い。

まあ部屋に帰るとするか。


「やっぱホテルの風呂は気持ちいいな。」

「それな。マジ気持ちいい定期。」

みんなが笑いながら入る中、僕は端っこでうずくまっていた。なんと悲しい修学旅行だ。まあ、これが修学旅行か。


「疲れ取れたね。」

「うん。みんな仲良さそうだね笑」

「うん。」

入浴から戻り部屋で3人と話す。


みんな頭大丈夫か?

走って滑って転ぶ奴はいるし。

冷水で遊んでる奴いるし。

まあいいけど。

あ、そうだ。中川とロビーで話すんだった。説教。絶対説教。

今は21時30分だし、このホテルの館内広いしロビーも遠いから22時15分くらいに行くとするか。

「ねえねえ。」

「どうした?」

「トランプやろうよ。」

「いいよ。22時までね。」

まあ別に間に合えばいいか。


「「「おやすみー。」」」

三人で一斉におやすみをする。まあ、僕だけ寝ないんだけどな。


よし、15分になったしこっそり行くか。

「先生はいないなー、?よし。」

最高な忍びでロビーまで、!


「着いたー。ここか。」

22時25分。中川はまだいない。先生も周りにはいない。


「矢野君。」

「うわあ!」

「しーっ。」

「あー、ごめん。」

「ありがとね。わざわざ。」

「うん。別に僕もそんな眠くないし。説教なら早く終わらせたいです。」

「なんの話してるの?」

「え?だって説教でしょ?何したかはわからないけど。」

「説教で呼び出したわけじゃないよ笑」

「ん?」

「もう、言っていい?」

「うん、」

「私ね、矢野君のこと好き。」

「え!?」

「しーっ。」

「あ、ごめん。」

え?

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