第4話

今日も学校がある。とても憂鬱だ。昨日の自己紹介で陰口を言われる未来しか見えない。


教室に着いた。自分が来ても変わりなかった。陰口は言われてはなさそうだった。友達を作って話したりはしゃいだりするクラスメイトを横切って席に着く。


「「「おはようございます。」」」


一斉に挨拶をする。


「はい今日はですねー。40分授業となります。そして年間日程表を配っていきたいと思います。はいじゃあ後ろに回して。」


年間日程表か、4月15に修学旅行、6月8日が、ん?今日は4月10日、、、


え?


何?5日後にもう修学旅行?え?おかしいでしょ、はやー、まあなんとも思わないけど、部屋班も何も決めてないし栞もないよ?大丈夫か、?


「はいじゃあみなさん年間日程表見たらわかるけど、5日後に修学旅行があります。今日はその修学旅行の部屋班を決めたり栞を配ったりします。」


「え先生どこ行くんすかー。」


「フランスだ。6泊7日だぞー。」


え?フランス?もう海外?まじかよ。


「じゃあ栞がもう先輩たちが作ってくれてます。今から配るので絶対無くさないように。」


配られた瞬間にペラペラとページをめくる。


部屋はー、男子と女子は同じ階か。絶対うるさくなるでしょ。うん。わかる。僕にはわかる。


「部屋は男女同じ階だけどー、絶対に女子部屋に移動したり男子部屋に行かないように。もし見つけたら対処します。」


「えーだるー。同じ階ってもう女子部屋行けって合図やんほぼ。まじかよー。」


言ったのは高田直樹だった。イケメンだな。


「高田ーお前はしっかり見張っとくから安心しろよー。」


別に部屋で本を読んで観光したら平和に終わるでしょ。


「はいじゃあ男子は3人部屋が4つ、女子は3人部屋が6つです。3人1組でペアを組んでください。はいどうぞ!」


どうしよう。終わった?これ、いやでも、自分みたいな人は多数いる。信じるぞー。待ってます。


組めた。同じ人物が二人も。嬉しい。

ペアはー?


田中 直人

常に落ち着いて映画を見るのが好き。


新田 優

優しい性格で、運動系が苦手な人。本と映画には興味がないが、甘い物好き。


「全員組めたかな?じゃあ部屋配置については先生が決めておきます。次は行動班だね。観光するときに一緒に回ります。はいじゃあ男子と女子合同です。5人を6組作ります。どう決めるかな?」


「え男女合同!?まじ勝ったやん。えぐー。えちょなんかしらのサイトでランダムに決めようぜーw。」


ランダム、か。できれば同士と組みたい。


「はいじゃあランダムねー。ちょうどいいサイトがあったからこれで決めよっか。」


決まった。


29(矢野)

25(中川)

26(春野)

16(佐野)

9(太田)


まあなかなか良い班だとは思う。


「班が決まったので、当日はこの班で動いてくださいねー。」


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