散りばめた色葉

hikari🪶

褪色の葉の中で

少しひんやりと空気冴え渡る秋空の下、風が運ぶ花のにほひ。褪色の葉にしがみつく小さき虫は、あまりに広く眩いその世界に驚きを隠せない。


それはあまりにも高く輝いて、きっとそれに届くことは難しい。

世界は自由にと言うけれど、いったいそれはどれほどなのか。もし思いのままに飛び立てば、きっとあなたは止めるでしょう。それでも進むことは止められず、雲から浮き出す光を見つめては、届くようにと触れていく。斑模様の移ろいの中、忘れ得ぬ声を抱き、色を選ぶのは私であり、あなたなのだから。


果てなく広がる世界

晴れ渡る空へと

小さき虫は風の音色を奏でる。










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