第二話もしかして?

私は最近好きな人ができた。

同じクラスの男子「上田 怜斗(うえだ れいと)君」

かっこいいし、やさしいし、何より共通の趣味を持っていて話していて楽しい。

最近はずっと怜斗君とばかり話している。

「まじでかわいすぎる」

「えっマジそれな」

私たちの共通の趣味というのは「K-POPアイドル」それぞれ好きなグループは違うけれどK-POP好きが少ない中でのこの出会いは革命的だと感じてる。

「ねぇ、怜斗君に告白しなよ」

移動教室中そういったのは、幼なじみでもあり、親友の「山森 凛(やまもり りん)」

ノリも最高だし、相談事にものってくれるから凛にだけは好きなことを伝えていた。

「告白かぁ~でもさ、振られたとき立ち直れない気がする」

付き合えた時のうれしさは半端ないだろうけれど、振られたときの絶望は味わいたくない。

「まぁ、無理維持はしないし、するしないも陽葵の自由だから私は応援するけど」

凛のこういうところが私は大好き。

「ありがとう。そろそろ席つこっか」

これから始まる授業は技術。

「今日も前回の続きをしますよ~」

瀬戸先生が声をかけてみんながパソコンに向かって作業をする。

話し合ってもOKだから席を立って凛のところへ向かう。

でも凛は違う女子と話してた。

(怜斗君と話そうかな///)

怜斗君を見ると真剣な顔をしてパソコンをいじっていた。

「怜斗君今どのくらい?」

私が話しかけると怜斗君は手を止めて

「あともうちょい!陽葵は?」

「えへへまだぜ~んぜん!」

「てつだってやろっか?」

そういわれたから私の席に行って、怜斗君はやり方を教えてくれる。

「このピースは右側に持っていけばできるやってみて」

(こ、このピースを右側??)

パソコン部部長でもあまり活動は活発ではなく、タイピングを主にやっていて、プログラミングは苦手。

「ど、どういうこと?」

そう聞くと、怜斗君は私に近づいて

「いいか?こうやるの!」

「う、うん///」

(マウスを持ってる手の上に手が…///)

意識しすぎてきっと顔が真っ赤だ。

「古屋さ~んできましたか~?」

ビクッ

後ろを向くと瀬戸先生が立っていた。

「怜斗君ありがとう!あとはできそう」

「よかった!またなんかあったら言って」

怜斗君は自分の席に戻った。

私は先生に

「だ、大丈夫だと思います。たぶん」

って言ってどっか違う人の方に行ってもらうつもりだった。

けど、

「たぶんってなにwも~一緒にやるよ」

そういわれて、なぜか一緒にやることになった。


「ふぅ~やっとできた~~!」

ほとんど先生にやってもらったけど完成した。

「おつかれ様~もう、もし困ったら僕に声かけてね?」

「ま、まぁこれからはたぶんわかると思うので」

やっぱりこの人のペースは苦手かも

仲良くなったら楽しいんだろうけど


授業が終わったら怜斗君と凛が話しかけてきた。

「ねぇ、あの瀬戸先生こわくね?」

「優しそうな顔して実は怖そう」

怖そう?正直自分はそう思わなかった。

「どんなところが怖いの?」

私は2人に聞いてみる。

「陽葵には優しいんだよ。だって私が分かりませんとか言っても今は、古屋さん教えてるから誰かわかる人に教えてもらってとか言われたもん」

凛そんなこと言われたんだ。

「僕べつにわかってたのに陽葵とられた!!」

「と、取られたって…」

(なんかうれしいかも)

「確かに怖いかも?」

私はきっと周りに流されやすい性格だろう。

なんか突っかかるな凛が言った

「陽葵には優しい」って言葉、


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ダメだってわかってるよ ちみ @jintim

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