第17話 生セックスの約束と中出しの悦び


 瑠璃の豊かな乳房がもたらす悦楽は、詩織のそれとは全く異質なものだった。詩織の献身が、俺の支配欲を「静」の形で満たしていくものだとすれば、瑠璃の挑発は、俺の征服欲を「動」の形で、どこまでも激しく煽り立てる。彼女の乳房の谷間で扱かれながら、俺は、この小悪魔が仕掛けてきたゲームの意図を、正確に理解していた。彼女は、ただ奉仕しているのではない。自らの身体を武器に、俺という「雄」を試しているのだ。俺が、彼女のこの挑発的な支配を、受け入れてしまうのかどうかを。


 だが、今の俺は、もはや彼女の掌の上で踊るような、ヘタレな童貞ではなかった。詩織を完全に支配し、その処女を散らしたことで得た絶対的な自信が、俺の中で揺るぎない王としての自覚を確立させていた。俺は、このゲームの主導権を、完全に奪い返す必要があった。


 俺は、快感に喘ぐ瑠璃の髪を、鷲掴みにするように、乱暴に掴んだ。


 「ひゃっ……!?」


 瑠璃の動きが、ぴたりと止まる。驚きと、そして、ほんの少しの恐怖に彩られた瞳が、俺を見上げていた。俺は、その瞳を、絶対零度の視線で見下ろしながら、冷たく、そして、有無を言わさぬ声で、告げた。


 「……お前の、その小賢しい遊びは、もう終わりだ」


 その言葉と共に、俺は、彼女の華奢な身体を、まるで人形のように軽々と引きずると、布団の上から、冷たいフローリングの廊下へと、力任せに押し倒した。ドン、という鈍い音が、静まり返った部屋に響き渡る。


 「きゃっ……! い、たい……! なにするんですか、センパイ……!」


 瑠璃が、抗議の声を上げる。だが、その声には、もはや先ほどまでの挑発的な響きはなく、ただ、これから自分の身に何が起ころうとしているのかを察した、か弱い「雌」の、怯えの色だけが滲んでいた。それこそが、俺が彼女から引き出したかった、本当の姿だった。


 俺は、彼女の抗議など、まるで意に介さないかのように、その小さな身体に覆いかぶさると、抵抗する両腕を、片手でまとめて頭上に押さえつけた。そして、逃げ場を失い、乱暴に開かれた彼女の脚の間に、俺の、再び硬く熱を帯びた肉棒を、押し当てる。


 その瞬間、瑠璃の顔が、絶望と、そして、抗いがたい期待に、歪んだ。


 「やっ……! 陽介センパイ、まって……! そこは……!」


 彼女が何かを言い終えるよりも早く、俺は、一切の躊躇なく、その熱く濡れた秘裂に、俺の全てを、一気に突き入れた。先ほどまで、コンドームを介して詩織と繋がっていた時とは、比較にならないほどの、生々しく、そして、暴力的な感触。彼女の「小悪魔的な膣」は、最初は驚きと抵抗で俺をきつく締め付けていたが、俺が、その奥深くを抉るように、激しく腰を突き上げ始めると、すぐに、その抵抗を諦め、くぷ、くぷ、と、快感に溺れる淫乱な音を立てて、俺を受け入れ始めた。


 「やっ、陽介センパイ、生!❤️ 生は、だめぇっ……!❤️」


 悲鳴のような、しかし、どこか喜悦に満ちた声。その矛盾こそが、彼女の本質だった。支配されること、乱暴に扱われること、そして、生のまま、俺という「雄」に貫かれること。その全てが、彼女にとって、最高の快感なのだ。俺は、その事実を、確信していた。


 俺は、彼女の身体を、まるで自分の所有物であるかのように、激しく、そして、徹底的に貪った。その度に、彼女の身体は、ビクン、ビクンと、快感の波に揺さぶられ、もはや言葉にならない、甲高い喘ぎ声を、絶え間なく上げ続けている。


 そして、俺の下腹部に、再び、灼熱の衝動がこみ上げてきたのを感じた時、俺は、彼女の耳元に、最後の、そして、絶対的な支配の言葉を、囁き込んだ。


 「……瑠璃。お前の中に、出すからな」


 その言葉に、彼女の身体が、ひときわ大きく震えた。


 「そ、そんな……! だめ、です……! 中は、だめぇ……!」

 「うるさい。俺のものになって、俺の子供を孕め」


 その、あまりにも暴力的で、身勝手な命令。それこそが、彼女が、心の奥底で、ずっと待ち望んでいた言葉だったのだ。彼女の抵抗と快感が入り混じった、その恍惚の表情が、俺の征服欲を、完全に満たしていく。


 「あ“あ“あ“あ“っ……!!❤️❤️」

 「おおおおおっ……!!」


 俺は、瑠璃の絶叫と共に、その小さな子宮の奥深くへと、俺の、熱く、そして、濃密な種を、一滴残らず、注ぎ込んだ。生のセックスと、中出しの快感に、完全に理性を失った瑠璃は、俺の腕の中で、ただ、痙攣を繰り返すことしかできなかった。俺は、その亡骸のような身体を抱きしめながら、静かに、しかし、確かな勝利の余韻に、浸っていた。

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