第11話 小悪魔の告白と屈辱の快感
詩織との交合を終えた後も、部屋の空気は熱を帯びたまま、濃密な湿度を保っていた。俺の身体の下で、詩織は、はぁ、はぁ、と浅い呼吸を繰り返しながら、ぐったりと目を閉じている。その表情は、苦痛から解放された安堵と、初めての快感の余韻に蕩けており、もはや俺の知る、あの清楚な桜井詩織の面影はどこにもなかった。彼女は、俺によって純潔を散らされ、俺だけの「雌」として、ここに存在している。その事実が、俺の征服欲を、じわりと、しかし確実に満たしていった。彼女の膣内に残された俺の痕跡が、その支配の完了を何よりも雄弁に物語っていた。
俺は、彼女の汗ばんだ額に、最後のキスを一つ落とすと、名残を惜しむように、ゆっくりとその身体から離れた。その瞬間、俺たちの肌が離れると共に、ぬるりとした生々しい音が、静寂の中に響き渡る。詩織は、もはや指一本動かす気力も残っていないのか、されるがままに、その美しい裸身を布団の上に横たえていた。
その時、ふと、俺の視界の端に、もう一つの布団の膨らみが映った。そうだ、この部屋には、もう一人いる。神宮寺瑠璃。俺は、詩織との行為に没頭するあまり、彼女の存在を意識の外へと追いやっていた。俺はゆっくりと、瑠璃が眠る布団へと視線を移す。すると、暗闇に慣れた俺の目に、信じられない光景が飛び込んできた。
瑠璃は、眠ってなどいなかった。彼女は、布団の中で身体を横たえたまま、その大きな瞳をぱっちりと開けて、俺と詩織の行為の一部始終を、息を潜めて見つめていたのだ。その瞳は、暗闇の中でも爛々と輝き、嫉妬や嫌悪といった感情ではなく、明らかに興奮の色を帯びていた。俺の視線に気づいた彼女は、悪戯が見つかった子供のように、ぺろり、と舌を出して悪戯っぽく笑った。
その瞬間、俺の中で、詩織を支配したことで得た万能感が、新たな形の支配欲へと変貌を遂げた。この小悪魔もまた、俺の支配を待っている。俺の「雄」としての力を、試しているのだ。俺は、何のためらいもなく立ち上がると、瑠璃が横たわる布団へと、ゆっくりと歩み寄った。
俺が彼女の布団の横に膝をつくと、瑠璃は、からかうような口調で、先制攻撃を仕掛けてきた。
「お疲れ様です、陽介センパイ。詩織、すごい声でしたね。……あ、でも、キスは遠慮してもらっていいですか? さっきまで詩織とディープなやつ、してたんでしょ? ちょっと、潔癖症なんで」
その挑発的な言葉。俺が、以前の「ヘタレ」な俺ならば、この言葉にうろたえ、気まずさに耐えきれず、その場から逃げ出していたかもしれない。だが、今の俺は違う。俺は、彼女の言葉を意に介さず、無言のまま、その豊かな乳房に、そっと手を伸ばした。
「ん……っ! 陽介センパイ、いきなりですね……。人の話、聞いてました?」
抗議するような声を上げながらも、彼女の身体は正直だった。俺の手に触れられた瞬間、その小さな乳首が、きゅっと硬く尖るのが、薄い布団越しにもはっきりと分かった。その反応こそが、彼女の本心を何よりも雄弁に物語っている。
俺は、彼女の耳元に顔を寄せ、冷たく、そして、侮蔑を込めた声で、囁いた。
「……変態だな、お前」
その言葉に、瑠璃の身体が、びくりと大きく震えた。
「なっ……! なに言ってるんですか、センパイ……!」
「聞こえなかったのか? 変態だって言ったんだよ。人のセックスを、息を殺して覗き見て、興奮してたんだろ? 本当は、自分も仲間に入れて欲しくて、うずうずしてた。違うか?」
俺の言葉責めに、瑠璃の顔が、みるみるうちに赤く染まっていく。その瞳は、屈辱と、そして、抗いがたい快感に濡れていた。
「ち、違います……! そんなこと……!」
「嘘つくなよ。じゃあ、これはなんだ?」
俺は、彼女の胸を愛撫していた手を、ゆっくりと下腹部へと滑らせていく。そして、布団の上から、その湿った中心部を、指先でぐり、と押さえつけた。
「ひゃうっ……!!❤️」
瑠璃の口から、もはや隠しようのない、甘い喘ぎ声がほとばしる。彼女の身体は、俺の言葉と指先による二重の攻撃に、完全に屈服していた。彼女のM的な気質が、屈辱という名の媚薬によって、今、完全に覚醒しようとしている。
「ほらみろ。こんなにぐしょぐしょに濡らしやがって。詩織が俺に抱かれてるのを見てるだけで、こんなになっちゃったのか? 本当に、どうしようもない変態で、淫乱な女だな、お前は」
「あ、あぅ……んんっ……! ちが、う……や、やめて……❤️」
彼女の抗議の声は、もはや快感に震え、何の説得力も持たない。俺の言葉責めは、彼女が潜在的にずっと求めていたものだったのだ。俺の支配的な言葉が、彼女の羞恥心を剥ぎ取り、快感の核心だけを、的確に抉り出していく。瑠璃は、俺の指先から逃れるように、くねくねと身をよじらせるが、その動きは、むしろ俺の指との摩擦を強め、さらなる快感を彼女に与えているだけだった。
そして、ついに、彼女の身体が、大きく、激しく痙攣を始めた。
「あ“っ……! い、いくっ……! いっちゃうから、だめぇぇええっ……!!❤️❤️」
絶叫と共に、瑠璃は、俺の言葉責めと、布団の上からの愛撫だけで、屈辱の絶頂を迎えた。ビクン、ビクンと、全身を震わせながら、その小さな身体から、全ての力が抜けていく。俺は、その姿を、冷徹な支配者として、ただ、静かに見下ろしていた。
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