第10話 処女喪失と支配の完了
詩織の唇から紡がれた、あまりにも健気で、そして淫らな懇願。それは、俺の中に辛うじて残っていた、社会性という名の、か細い理性の糸を、容赦なく、そして跡形もなく断ち切った。俺は、彼女の言葉に返事をすることもなく、ただ、深く、力強く頷いた。言葉にならない、しかし、何よりも雄弁なその同意。それが、俺たちの間で交わされた、決して後戻りのできない、血よりも濃い契約の儀式だった。
俺は、彼女の上に跨るようにして、その震える白い両脚の間に、ゆっくりと膝をついた。まるで、これから始まる聖なる儀式の司祭にでもなったかのような、ごく自然な動きだった。そして、ゆっくりと彼女の柔らかな太腿に手を添え、それを静かに、しかし、有無を言わさぬ力で押し開いていく。詩織の身体が、羞恥と期待にびくりと震え、俺のなすがままに、その純潔の門を露わにした。そこは、まだ誰の指一本触れたことのない、神聖にして不可侵の領域。淡いピンク色をした神秘の入り口は、俺たちの交わした熱いキスと、彼女自身の抑えきれない興奮によって、きらきらと光る透明な愛液で、宝石のように濡れていた。その光景は、俺の目に、この世のどんな芸術品よりも官能的で、そして美しく映った。
俺は、既に限界まで硬く、熱く張り詰めていた自分の肉棒を、その湿った入り口にそっと押し当てる。熱と熱が触れ合った瞬間、詩織の身体が、まるで弓なりにしなるほど大きく跳ねた。
「ひっ……ぁぅ……!」
悲鳴とも喘ぎともつかない、絞り出すような声が彼女の唇から漏れる。未知の硬い異物が、自分の最も柔らかな場所に触れている。その感覚は、彼女にとって、想像を絶するほどの恐怖と、それを凌駕するほどの興奮をもたらしているのだろう。俺は、そんな彼女を安心させるように、汗ばんだその額に、自分の唇をそっと押し当てた。彼女の体温が、俺の唇を通して、直接脳に伝わってくるようだ。
「……大丈夫。全部、俺に任せて。詩織の全部、俺が受け止めてやるから」
囁きながら、俺は、腰にゆっくりと、しかし、確かな意志をもって力を込めていく。ぬるり、とした生々しい感触と共に、俺の先端が、その狭く、熱い膣口に埋まっていく。経験のない俺でもはっきりと分かるほどの、強烈な抵抗。まるで、薄く、しかし、強靭な絹の壁が、俺の侵入を必死に拒んでいるかのようだ。これが、処女膜。彼女が今まで、二十年近くもの間、大切に、大切に守り抜いてきた、純潔の証。
「んっ……ぅ……ぃ、たい……柊、くん……いたい……っ」
詩織の瞳から、大粒の涙が、堰を切ったようにこぼれ落ちた。その美しい顔は、純粋な苦痛に歪んでいる。だが、彼女は決して「やめて」とは言わなかった。むしろ、俺の背中に回された彼女の腕に、さらに力が込められる。痛みに耐え、それでもなお、俺という存在を、その身体の奥深くに受け入れようとする、そのあまりにも健気な姿。その姿が、俺の支配欲を、そして、彼女へのどうしようもないほどの愛おしさを、極限まで、狂おしいほどに高めていった。
俺は、心を鬼にして、一気に腰を押し込んだ。
「はあっんっ……!!❤️」
鼓膜を突き破るような、甲高く、そして、どこか喜悦の色を帯びた嬌声が、眠る瑠璃の寝息と混じり合いながら、静まり返った部屋に響き渡った。ぐじゅり、という鈍く湿った水音と共に、俺の肉棒が、確かな、そして取り返しのつかない手応えをもって、その薄い膜を突き破る。詩織の身体が、まるで感電したかのように激しく痙攣し、俺の背中を掻きむしる爪が、強く、深く、肉に食い込んできた。
俺は、ついに、彼女の処女を奪った。この、桜井詩織という、清らかで、手の届かない、陽光の中に咲く花だったはずの少女を、完全に俺だけのものにしたのだ。その達成感が、脳髄を痺れさせるほどの、暴力的な快感となって、俺の全身を駆け巡る。彼女の身体を支配したという、絶対的な優越感。俺は、紛れもなく、今、この瞬間の支配者であり、王だった。
俺が、その勝利の余韻に浸っていると、俺のものをきつく、隙間なく締め付けていた彼女の膣が、ゆっくりと、その緊張を解きほぐしていくのを感じた。そして、最初はただ硬く、俺を拒絶していたその場所が、まるで生き物のように、俺の形を受け入れ、ぴく、ぴくと、健気に蠕動を始めたのだ。それは、痛みを超えた先にある、快感の萌芽。彼女の身体が、本能的に、俺という「雄」を求め、受け入れようとしている、何よりの証だった。
初めて女性の身体の中に包まれた、その熱く、滑らかな感触。絶え間なく俺の肉棒を締め付け、そして、緩める、その官能的な動き。俺は、今まで味わったことのない、圧倒的な悦びに、ただ、打ち震えることしかできなかった。俺の支配は、今、完了したのだ。
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