とても良質なバケの皮。
- ★★★ Excellent!!!
ある兄弟はそれぞれ生き物を飼っていました。兄はスズムシで弟はカエルでした。
しかし、日を追うごとにスズムシの数が減っていきます。
兄は弟のカエルのせいだと思って彼を責めますが、これをきっかけに不仲になってしまいます。
さて、スズムシはどこにいったのでしょうか。
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この作品は危険かもしれない。
健全な若い子を「豹変」の沼に浸からせる可能性があるのだ。
日常が突然べろりとめくれる感覚は、一部読者を病みつきにして離さない。
刺激的な描写はあれど、誰でも簡単に読み進めることができるだろう。
こういった点でも非常に上質なバケの皮を持っている。
是非とも、小中学校の本棚にひっそりと置かれてほしい一作だ。