第3章 ― ブログ記事「オカルトリビア」より

失踪配信者「ウワサの廃墟めぐりch」最後の配信について


投稿日:2008/05/17 カテゴリ:心霊スポット配信

執筆:オカルトリビア管理人・日下部


ネット上でちょっとした話題になっていた廃墟探索配信者「ウワサの廃墟めぐりch」をご存知だろうか。

軽快な語り口と挑発的なスタイルで、心霊スポットや立入禁止エリアに踏み込む配信を続けていた人物だが、今年の春以降、ぱったりと更新が止まっている。YouTubeやミラーサイトに残されていたアーカイブも削除されてしまい、真相は闇の中だ。


ただし、一部の閲覧者によって「最後の配信」の記憶が断片的に共有されている。

以下は、複数の目撃者証言を元に再構成した内容である。





廃校に忍び込む配信


配信者は「今日はとっておきのスポットに来た」と言い、暗い廃校の玄関を映した。

校舎の名前や場所は伏せられたが、外観は二階建てのコンクリート校舎で、草木に覆われ、窓は割れ、明らかに長年放置されている様子だったという。


懐中電灯の光が廊下を舐めると、床に何かが散らばっていた。

それは小動物の骨や赤黒い染みで、配信者は「先客が儀式でもやったんじゃね?」と笑いながら実況していた。

冗談めかした口調ではあったが、その声にわずかに緊張が混じっていたことを覚えているという証言もある。





教室からのざわめき


廊下の奥へ進むと、一つの教室の前で配信者が立ち止まった。

ドアの向こうから複数人の騒ぐ声がはっきりと聞こえてきたのである。

笑い声や机を引きずる音、誰かが大声で名前を呼ぶ声——。

廃校であるはずなのに、まるで授業中のような喧噪が響いていた。


配信者は興奮気味にカメラをそっと差し入れ、中を映そうとした。


だが、そこには誰もいなかった。

机も椅子も散乱し、埃に覆われた静かな教室が広がっているだけで、先ほどまで聞こえていた声は跡形もなく消えていたのだ。





「ちぐはぐな女」


配信者が慌てて振り返った瞬間、カメラが捉えたのは異様な人影だった。

女のように見えるが、手足の角度や首の傾きが常人とはかけ離れていた。

証言者の一人は「まるで関節の位置が間違っている人形が立っていた」と語っている。


配信者が短く悲鳴を上げた直後、映像は乱れ、配信は強制的に停止した。

その後、チャンネルは更新されることなく、本人の消息も明らかになっていない。





総括


もちろん、これが「やらせ」である可能性は高い。アーカイブが残っていないのも、本人が演出を恥じて削除しただけかもしれない。

しかし、廊下の骨や血痕、教室のざわめき、最後の「ちぐはぐな女」の姿……断片的ながら複数人が同じ映像を記憶しているのは奇妙である。


失踪事件や心霊スポットの噂と安易に結びつけるつもりはない。

ただ、彼の最後の映像は「廃墟配信ブームの終焉」を象徴する不気味な遺物として、ネットの片隅で語り継がれている。


過去の記事


「歪んだ家族愛の悲劇」 ― とある地方に残る因習と、一家心中の裏に潜む“儀式”の噂


「消えた隧道探検隊」 ― 地下に潜ったまま帰らなかったアマチュア探索者たち


「廃村に残された祭壇」 ― 誰もいないはずの村に供えられ続ける灯火の謎


「夢に出る地図」 ― 複数人が同じ夢の中で見た、存在しないはずの土地




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コメント欄


1,名無しのリスナー

好きだったのに…。もう動画出さないのかな。


2,配信追ってた人

リアタイしてたけど、幽霊だとしてあんなにハッキリ映る…?声も聞こえたし…。


3,匿名

廃校ってどこなんだろ。場所特定した人いる?


4,dat6528ang9

ヤラセだろ。みんな見えてたなら尚更胡散臭いね


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鳥取県立A高卒業生集団失踪事件 悪食 @Aquzik1

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