獣化は悲劇か、それとも
- ★★★ Excellent!!!
獣化・変化の要素は様々な作品で登場こそすれ、その要素自体にフォーカスされることは稀。大抵はギャグで片付けられたり、すぐに解決したりなどで、作中のいち演出として片づけられがちです。
一方で、獣化を主題に据えた本作は、獣化に付随する様々な事象──例えば人間関係の変化や、価値観、本能の変化といった生々しい部分まで掘り下げてやろうという試みが見受けられます。
人間が動物になるという物理的な変化を発端とし、それがどのように波及していくのか。
そうしたシリアスなテーマを、可愛いキャラクターの掛け合いで読みやすく仕上げているような印象を受けました。
私は個人的な好みとして肉体的な変化が進んでいくパートに注目しがちになりますが、それ以外の部分も楽しみに期待しています。