4:SIGN†OGRE爆◯!その2
「こらぁ!? ぺっしなさい! ぺって! 早く!!」
猫耳
その慌てふためく、問いかけ、いや、懇願に対するは、落書きみたいな宇宙服。
■コレハコレハ、ミス環恩、本日モ、ゴ機嫌ウルワシク_
カタカタカタタタン。
巨大な
今回は
ちなみに
尻の所で
ただ、全体的な形状が、データマテリアル対応
姉さん!?、先生!?、笹ちゃん!?
ギョッとした3人は、声を揃える。
「「「ソレ? どうなってんの?」」…んだぜ?」
『アバターを直接掴んで、対戦中の空間に投げ入れる』
コレは、さっきまでの、アイテムを投げ入れたりするのとは、訳が違っていた。
「先生……それは、ワルコフのイケズと……おんなじ
このチャット対戦空間は、
この辺までは、あまり理論上のことを深く勉強できていない、
本来不可能な、リアルタイム通信への介入。
通信中の対戦空間は、大きな買い物カートみたいな物で、アイテムを出し入れしたりは出来る。だが、荷物の入った買い物カートに、別のカートを入れようとしても、クラッシュするに決まってる。
簡単に言うとこんな感じ―――VR関連の特別講座中にチョットだけ触れた、”
「ワルさんのぉ、
「ワルさんの手順だと、
デバイスの表示面を突いて何かを確認する。そして、側面に付いた小さなスイッチカバーを開いて、中のボタンを押した。
「そのお陰で先生もー、ギリギリだけど、回線の量子状態をー維持したまま、リアルタイム通信に介入出来るようになりましたぁー❤」
カヒュッ。圧縮空気の抜けるような音がしたかと思うと、腕時計デバイスの、表示板面が空へ飛び上がった。ソレは幾重にも積層表示された、処理モジュール
「先生ぇ、……理
細身で巨漢な悪夢の処刑人が耳をふさいで、
まあ、
VR設計師も、似たような
実際ワルコフは、接続維持に必要な、
不可能を可能にしすぎである。
そして、特別講師謹製のチャットアバターは、今まさに、
先行入力された、チャットコマンドで言えば、『
VR対応のゴツい腕時計型デバイスを、
「お給料日前の」「
腕時計の角に付いた、表示板を留めている様にも見える、大きめの
「えっと、水?」
不可能を可能にしすぎである。
「
オロつく
「そうでしたぁ、
刀風だけで無く、
残りの二人は、直接、ワルコフ達の、
それほど真剣じゃない事もあるが、
妙に、慌てふためく
「ちょっと、
「ザザッ―――えー? 笹木ー? うふふー、どこだと思うー?」
オラついた同学年に対し、にこやかな応答をする音声チャット。
「だからアンタは女子か!……何よ、ちゃんと居るじゃ……」
「ザザッ―――俺はねぇー、なんか、宇宙っぽいとこにいるんだけどサー」
刀を背負った海賊が、
「
メカ猫耳を頭から生やした、作り物のように整った美少女が振り向く。
そして、側にいた魔女っ娘と、平手を打ち合わせて、消失したハンサムサイボーグの安否確認を喜んだ。
素手と言っても、腕に巻かれた、ゴツくて白い腕時計型デバイスから、はみ出すように積層表示されているのは、
それなりの効果はありそうだったが、瞬間的に、明暗が生じる程度で、依然
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
「ワルさぁん!? 何とか言ってくださぁい! 怒りますよぉ!?
かわいらしいお出かけ服に身を包んだ、4頭身のピンク髪の猫耳が。
落書きのような4頭身の
手を
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
チャットに表示されている、ワルコフの書き込みに気づいた、
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
「なんだぜ、こりゃぁ!?」
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
「修復を、……試みとる、……ようどすなあ」
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
「姉さん、叩きすぎたんじゃないの?」
「そうかもだぜー、旅館のテレビじゃ無えからなー」
「先生は、まだ、何もぉしてませんよおー?」
『@D』
”
■現在、破損個所ノ修復ヲ試ミテイマス_
■現在、一生懸命ニ、破損個所ノ修復ヲ、試ミミル事ガ、急務ト思思ワレレレレマs_
「あ!? なんか、……
「調子悪いみたぁい……
「……そうどすなぁ。
専門家達は、不吉なことを言い出す。
「ねぇー、
「ザザザッ―――そーすっかな……おーい。ワルコフー、居るのかー!?」
その間も、4頭身の素朴な印象の猫耳と、4頭身の落書きみたいな宇宙服は、ややうつむいて、顔をつき合わせている。
見方によってはほほえましく。見方によってはもう、とっくにホラーだ。
「……ワルコフここには居ないみたいだし、一回教室に戻るよ。ピピ♪」
何故か青ざめる、
「
「
「ザザザッ―――えー!? どうしたんすかー?」
映像再開直後、逃げろと言われ、顔をしかめる
「ん? なんだ、どした、そこが宇宙?……なんか殺風景なペントハウスみてえな」
「ほんとね、なんか、真っ白くて、ワルコフの家? なのかしら? どうしたの姉さん、
透けて見える、映像空間の向こうの、
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