エヴリス学園興国記

レーネ准将

第1学年 混迷の戦国時代編

第0話 プロローグ 



「1年生諸君。我がエヴリス学園への入学、歓迎する。この全国屈指の学園から、政界の重鎮や学問の権威など、さまざまな人材が輩出されてきたことは皆も知るところであろう。この中からも、その一端を担う逸材が生まれることを切に願うものである。我が生徒会も、このエヴリス学園も、全力でその達成に向けてのサポートを行う次第である」


 春の暖かい日差しが眩く差し込むエヴリス学園の体育館。様々な色のラインが交差する木製の床、コンクリづくりで幾多もの窓が張られた壁、そして正面には垂れ幕やら国旗やらを掲げたステージ。心なしか、新木の香りまでしてくるように感じる。入学式が行われているそこには今、1000人もの新入1年生がピカピカの制服を輝かせ、整然と肩を並べていた。


 壇上に立つのはこの学園の生徒会長。堂々とした態度、そして堂々とした口調で、彼は入学の祝辞を述べていく。


 なんだ、特に変わった事も無いじゃないか。そんなふうに思うのは俺、緑風共助みどりかぜきょうすけであった。私立のトップレベル高校と名高いこのエヴリス学園、何か変わった校則もあるなんて話も聞いたことがあったのだが、所詮は高校。どうせ頭髪が自由だとかその程度なんだろう。なんだか、期待して損した気分である。


 そんなつまらない野次で心をいっぱいにする俺。だがしかし、次の一言でそんな俺の考えはいとも容易く粉砕されることとなる!


「故に! この学園には独自のシステムが主に4つ、制定されている。1つ、テスト。2つ、独自通貨エリス。3つ、魔法戦闘。そして4つ、国家申請である!」


 な、独自のシステム⁉ いったいどういうことだ?



 これは、テストの点数を独自通貨に換金し、それを魔法バトルで奪い合い、さらには建国シミュレーションまでやっちゃう高校生たちの戦いと奮闘とちょっぴり恋愛模様を描いたハチャメチャ学園建国譚である!

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