お師匠様と、魔法のレッスン?
休日だというのに、朝から興奮する夢を見てしまい二度寝に失敗したジーク。
彼は気を取り直して起き上がり、朝食をとることにした。
「もぐもぐ……」
すでに皆は出掛けたようで、家は静寂に包まれていた。
彼は朝食の準備をして、一人寂しく食事をとる。
その食事の最中に、今朝の夢を思い出した彼は悶々として夢想した……。
あのまま夢から覚めなければ、あの性欲をそそるセドナさんとの情事を続けられたのではないか。そう思うと、勿体無い気持ちになった。
「だめだな。一旦落ち着くために鎮めないと……」
彼は呟き席を立った。自室へと戻り、自身の欲望を発散させるために。
彼の
ガチャッ ギィィィィ……
ドアノブを回す音がして、木が擦れ合うような摩擦音を発して動き出す。
突然、誰もいないはずの部屋の扉が開いた。
「ぁ……ジーク。おはよう」
「お、おはようございます。師匠」
扉を開けた人物は、師のグリーナだった。
彼女は珍しく寝坊をして、可愛らしい寝癖のまま起きてきた。
彼女が来ている服は、かつてジークがプレゼントしたパジャマ。
寝起きのせいか、パジャマの胸元が開いており彼女の乳房が見えていた。
本人は気づいておらず、その無防備な艶かしい寝起きの姿に、ジークの欲望は爆発してしまった。
「師匠……、一緒に寝ませんか?」
「……へぁ? 今、起きたばかりですよ」
「ごめんなさい。我慢できないです」
「な、何を言っているの……きゃっ!」
ジークの理性は既になく、欲求のままに師匠を壁に追い詰める。
異常な空気を感じ取った彼女は、慌ててジークを諌めようとした。
「ジ、ジーク! ダメです。ダメですよ……」
「師匠、好きです。ずっと好きでした」
「ぁ……だ、ダメです。私達は師弟です」
「それでも好きです。師匠……」
ジークは彼女の制止を無視して、強引に体を抱きしめた。
小さくて華奢な体。柔らかく、抱き心地の良い手触り……。
彼女からは甘い香りが漂い、ジークの欲望をさらに刺激する。
「……師匠」
「あぁ……ジーク。もう」
ジークは彼女の体を乱暴にまさぐりながら、口付けをした。
驚き離れようとする彼女だったが、すでに腕力では勝てなかった。
彼女の意思とは無関係に、彼の舌が口の中へと入ってくる。
口内で絡まりあった舌が、彼女の欲望にも火をつけていく……。
「んっ……あぁ、ジーク」
「んん……」
舌と舌が絡み合い、彼女の口元からは淫猥な液体が溢れ始める。
唾液が糸を引き、その光景を見た彼女は恍惚とした表情へと変わった。
彼女の下腹部は熱を帯び、彼を迎え入れる準備を体が始める。
それを本能で察した彼女は、身を委ねて抵抗する力を抜いた。
「ジーク……部屋へ、部屋で」
彼女は赤く染まり、恍惚とした表情と潤んだ瞳でジークを見つめた。
ジークはそれに応えるように、グリーナを連れて彼女の部屋のベッドへ向かう。
「優しく、優しくしてください……」
彼女は恍惚としながらも、初めての行為を前に体を震わせる。
今から自分は子供の頃より育ててきた、可愛い愛弟子と結ばれる。
そう思うだけで、彼女の体からは淫猥な液体と感情が零れていく。
師と弟子。それは教師と教え子でもあり、母親と息子にも等しい関係。
しかし、血の繋がりはない。それでも禁忌の行為であった。
「皆には……内緒ですよ……」
「はい。知られても構いませんけどね」
そう答えたジークは、自らの服を脱ぎ捨てて彼女に覆いかぶさる。
彼女の目は、彼の欲望に満ちたものを見つめていた。
こんな状態の彼を見るのは初めてだった。
これから行われる行為は禁忌である、だからこそ背徳感に彼女は震えた。
自分が育て上げた可愛い弟子に犯される……。
そして、彼女は心のどこかで望んでいた。
その事実に、ますます体は熱くなっていく……。
「……あ」
彼女は、生まれて初めて乳房を揉まれた。
彼は優しいが、慣れない手つきで胸を撫で回している。
自分が子供の様に愛した弟子に、弄ばれるその快感に甘い吐息が漏れた。
「……あっ、あぁ……」
呼吸が荒くなっていく。
浅く、早くなっていく。それに比例して鼓動も高鳴る。
「……ああ、ジークぅ……」
彼女は切ない声を漏らし、恥ずかしそうな表情で弟子を見つめる。
彼は彼女の着たままの服を無視し、下から衣服の中へと手を伸ばす。
弟子は彼女の胸を撫でながら、女性の秘部へと指を滑らした。
そして、優しく指を動かす……。
―――あっ
ガバッ
「夢でしたか……」
休日のグリーナは二度寝した。
おわり
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