第四十九話 敵の敵
「グガアアアアアァァァァァァァァァァ!!!」
大きな
「ヤッタぜ!ザマみやがれ、この
断末魔の
「どういうことだ?」
コバキは、
「ククク……どういうことってね?そんなこと言われてもね……わかるだろ?バケモノは倒した。次はお前らだってだけだよ。
幸村が
「おい、そこの
コバキは、才蔵とミラナに
「おい、お嬢ちゃん。レイピアを
コバキは長剣の切先を幸村に向けたまま言った。ミラナは言う。
「あなた、なんて
「騎士道なんてのはなぁ、ゼニのある奴らが言う戯れ言だゼェ!?いいから、
ミラナは、しかたなくレイピアを
「そこのお嬢ちゃんは
コバキは
「こんだけありゃ、
「おぉ!!」
コバキの仲間が沸き立った。
「しかも、その
ミノタウロスの落した斬馬刀が、
(どうするか……)
幸村は考えている。コバキの
「拾いたいか?拾ってみろよ」
コバキは、幸村に向けた長剣の切先をユラユラと
(才蔵……なんとかならんか……)
幸村は、チラリと才蔵を見た。
才蔵も悩んでいる。
(オヤカタ様……きびしいですな…)
才蔵は幸村を見て、小さく首を横に振った。
「さて、あとはコイツらをどうするかだが………」
コバキは
「おい、そこの優男、入り口を開けてこい!早くしろ!」
コバキは才蔵に言った。
「……わかった……」
才蔵はコバキに言うと背を向けて、ミノタウロスが閉めた入り口の
「おい、クロスボウ出せよぉ」
コバキが
「おぉ……そういうことか」
盗賊はニヤリと笑うと、
(あの優男も腕が立つ。遠くから殺そう)
才蔵の戦いぶりを見ていたコバキは、そう
「あいつが、扉に手をかけたら射て」
コバキが言うと、盗賊はうなずき目立たぬように狙いを定めた。
才蔵は、扉近くまで来た。後ろを振り返る。
「おい!早く開けろ!」
コバキが言った。
「……」
才蔵、
勢い
「なんだ!?」
才蔵、その扉の外にいる者たちをみて、飛び退いた。
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