【006】「……変なヤツ」

 くりくりの巻き毛は細く柔らかそうで、その一本一本が赤銅色しゃくどういろに輝き、肌は明るい褐色。

 動きやすさを最優先に考えられ、最低限の急所のみを分厚い板金で守った服装。擦り切れたホットパンツから伸びる健脚が健勝的な色気を滲ませているが、その足元は剣山の上でも歩けそうな金属製の靴――サバトンに覆われていた。

 勝気な猫のように大きく、そして気の強そうな鋭い目は爛々と輝き、細い眉はツンと吊り上っている。瞳の色は髪と同じ赤銅だ。

 挑発的な眼差しだが、その瞳の奥には眼前の少年を値踏みするような知性の光が見て取れた。

 しかし、それ以上に目を引くのは胸元に揺れる豊満なバスト。あどけなささえ残る顔立ちとは裏腹に、男の視線を集めるそれは彼女のアンバランスさを引き立たせ、背筋をくすぐるような背徳感さえ感じさせる。


 端的に表すなら『赤毛褐色ロリ巨乳美少女』である。


 ファイ――行商人ファイ・タータマソはそんな女性だった。


「――で? このガキがここに転がってる白晶犀を全部倒しちまったって? その年でボケたかい、マーシュ」


 ファイは行商人である。

 行商人は屋台や店舗を持たずに、自分自身が商品を運び、運搬する事で儲けを得る商人だ。行商は危険で過酷な商売でもある。

 商品を運ぶ旅は障害が多い。

 雨が続けば湿気で商品が傷む事もあれば、盗賊やモンスターの類に狙われ、命を奪われる事もあり得る。ある程度の自衛能力は行商人に必要不可欠な能力だ。

 長期間の移動は何事も無くても消耗する為に体力も必要とされる。ファイもそれらの例に漏れず、そんじょそこらのゴロツキ程度ならば遅れを取ることはないだろう。


「白晶犀なんてザコはどうでもいいじゃないか! そんな事よりも、ファイちゃんかわいいなぁ! ね、もっとファイちゃんの事教えてくれないか?」


 そして職業柄、様々な人物を見ることが多く、その中には傭兵や冒険者、といった荒くれ者も多く含まれる。

 確かに単純な腕っぷしだけでは、その人物の強さを推しはかることはできない。

 魔術師たちを筆頭に腕力以外の手段で敵を圧倒する者もこの世界には存在する。あくまで筋力に由来する力強さなど、ただ強さの一種に過ぎない。1つの物差しで物事を判断するのは愚か者のすることだと、ファイは経験から学んでいる。

 いるが。


「ええい、鬱陶しい! ちゃん付けするんじゃないよ! マーシュ! こいつ、ただのスケベじゃないだろうねェ!?」


「は、はは……そのはず、なんですがね……」


 ファイの疑問にマーシュは苦笑で答える。

 カルハ村はドンチャン騒ぎの真っ最中だ。無理もない。

 村人総出で白晶犀を解体し、誰かともなく火を起こし、酒を酌み交わしての大宴会である。強力な魔物の肉はウマい。体内に溜まった魔力が死ぬと旨味に変わるという学者もいるが、本当かどうかは分からない。とりあえず確かなのは魔物の肉はウマいということだ。

 白晶犀の群れなど、この程度の規模の村からすれば天災と変わらない。絶望するには十分すぎる。

 それを、この。

 ファイはちらと視線を送る。

 隣で白晶犀の串焼きを頬張る銀髪の優男――イーワンのヘラヘラとした笑みからはそういった強者特有の『凄み』を感じる取ることはできなかった。

 先ほどからだらしなく頬を緩め、無下にされても怒るどころか『ツンデレ』などと意味不明な事を呟きながら喜ぶ始末である。意味は分からないが、なんとなくイラっとする。


――本当にこんなヤツが白晶犀よりも強いってのかい?


 今日、ファイがこのカルハ村を訪れたのは偶然だった。定期的な行商路の1つであるが、こんな事件があったとは想像もしていなかった。

 カルハ村は小さい村落であり、特に目ぼしい特産品はない。強いて言うならマーシュも木工細工ぐらいである。

 しかし、それを含めてもここまでの経費であまり儲けられた、とは言えない。ファイの単純な食費。移動にかかる関税。遠い場所に行商するのはそれだけでコストがかかり、その分だけファイの儲けは減る。


 それでもファイがこの村に来るのは必要なことだからだ。

 カルハ村は比較的裕福な村である。森で狩りをすれば質のいい肉や毛皮が取れるし、土は肥えており小さい畑からは作物が少ないながらも良いモノが取れる。


「そういえばファイちゃんは何を売ってるの? 宝石? オレ、いくらでも買ってあげるよ?」


 しかし肉と野菜では人は生きられない。人が生きる上で必要なモノがある。

 塩である。


「こんな村に宝石運んで誰が買うって言うんだ。……塩だよ、岩塩だ。あとちゃんづけすんな」


 ファイも遠慮なく白晶犀の串焼きを口に運ぶ。

 緋色の岩塩を削り、たっぷりと振った肉を奥歯で噛み締める。白晶犀の肉は固い。固いのだが、噛めば噛むほどじわりと濃厚な肉汁が口の中に広がるのだ。

 弾力のあるその触感を楽しむように咀嚼すれば、肉の油がどんどん口の中に溢れていく。岩塩の風味がそれを引き立てる。

 新鮮だから血の香りがわずかに鼻を抜けるが、その臭みさえも極上の酒のさかなへと変わる。

 空いた手に持つエールを呷れば、これ以上はないご馳走だ。酒が進むことこの上ない。


「おー、いい呑みっぷり」


 人は塩無しでは生きていくことは叶わない。

 そしてカルハ村のような森にある村では塩を得るのは不可能に近い。そうなれば塩を手に入れる手段は2つしかない。

『塩の売っている場所に買いに行く』か『塩を持っている商人に村に来てもらう』かの2つである。

 心得の無い人間あるいは力の無い人間が旅をするのは無謀といっていい。そこで必要になるのが『行商人』だ。

 ファイは主に岩塩を扱う行商人である。定期的に村を巡り、岩塩を他の行商人よりも安く売り歩くことで行商路を開拓したのだ。

この白晶犀の調理に使われている塩もファイが運んできたものである。いつもの行商のつもりがこんなおこぼれに預かれるとは思わぬ幸運だ。


 本来ならばいつものように運んできた岩塩と引き換えに村で取れた物を仕入れ、再びそれを売る為に行商に戻るところである。

 しかしカルハ村を訪れたファイを迎えたいつもののどかなカルハ村ではなく、異変にざわめく村人たちとこの少年、イーワンだった。


「塩って結構高いんだっけ? 女の子1人で危なくない? 良かったらオレが護衛になるぜ! 護衛料なんてもちろんいらないけど、ファイちゃんがどうしてもって言うならオレと月夜の下でデートでも――」


 そんな妄言を滔々とうとうと語るイーワンが片手で弄んでいるのは、この辺りの森の奥地に住む白い体皮と結晶状の角が特徴の巨大な犀、白晶犀の角だ。水晶のように透き通ったそれは市場に卸せば、まとまった金になる。それはひとえに白晶犀が強力な魔物であるからだ。腕にはそれなりの覚えがあるファイだって出会えば死を覚悟する程度には強い。ファイなら正面からは戦わず、まず生き残ることを考えて逃げの一手を迷わず選ぶ。魔物退治を生業とする冒険者だって好き好んで戦いたがる相手ではない。だからこそその角は武力の象徴、あるいはそれを買い取れる財力の象徴として、小金持ちには人気の商品になる。

 そんな魔物がイーワンの背後、村の広場に無造作に転がっていた。


 その数――18頭。


 先ほどまで村人たちが総出で解体作業をしていた為に、広場は香ばしい肉が焼ける臭いに混じって、かすかな血の匂いが残っている。

 信じられないことだが、イーワンは白晶犀から取れる様々な素材をいらないと言って村人に譲ったという。これだけの白晶犀の素材、しかるべき値段で売れば何年も遊んで暮らせるだけの金になるはずだ。しかし、当の本人は全く興味がないという。

 商人であるファイにとっては、いっそ不気味とさえ思えるほどの無欲さだ。


 ファイは目の前の得体の知れない少年を改めて観察する。

 顔立ちはファイが今まで見てきたどんな美男よりも整っている。

 切れ長の瞳に、すらりとした鼻筋。顎は滑らかな曲線を描きつつも、男性としての力強さを感じさせた。

 額にかかる銀髪はその一本一本がまるで上質な絹のよう。わずかに赤みを帯びた瞳は上質な蒸留酒の雫のような琥珀色に煌めき、もしもこの瞳の輝きをそのままに取り出せたのなら宝石としてさえ通用するだろう。

 全ての顔のパーツがまるで神が手ずから作り上げたかのように調和し、それが生きて動くのはたったそれだけでひとつの芸術だと言っていい。こんな顔で愛を囁かれれば、世の女性を虜にするのがどれほど容易いかは想像に難くない。

 ファイの好みからは大きく外れる為にこの程度の感想で済んでいるが、乙女の妄想をたっぷりと盛り込んだ甘美な戯曲がそのまま現実になったかのようだ。

 わずかに残る幼ささえも、母性本能をくすぐるアクセントとなっているのだから恐れ入る。

 街を歩けば10人が10人振り向く。そんな美青年だ。

 しかし、だからこそ古傷ひとつさえ見当たらない美しい肌は戦士としてはひどく違和感を感じさせた。

 あまりにも『きれい過ぎる』からだ。歴戦の戦士、という呼ぶにはあまりにも不釣り合い。古傷はおろかかすり傷のひとつさえ見当たらない。


「しかしこんな場所で、こんな運命的な出会いがあるだなん――」

「……なぁ」


 相も変わらずマイペースに妄言を吐き続けるイーワンを遮り、ファイはかける。


「なになに? 何でも聞いて! 彼女ならいないよ! ……今は」

「ンなこと一言も聞いてないよ! あとちゃん付けすんなッ!……その装備、ちょっと見せておくれよ」


 それ以上にファイの目を引くのはその両手両足にはめられた白銀の装甲だ。


「もちろん! ほら、好きなだけ見ていいぜ!」


 気軽にファイの方にその腕甲を掲げて見せる。


 ファイの視線は思わず釘付けになり、ほうっと感嘆のため息が漏れた。

 イーワンの白銀の腕甲、その意匠は見事としかいうほかない。

 言葉を尽くすという事さえもこの美しさの前では、無粋。

 そんな事さえ頭をよぎる至高の一品だ。そこに彫り込まれた繊細な紋様は無駄の一切を省き、全体を俯瞰して初めてひとつの美として成立している。武具ではなく、美術品としてもこれほどのモノはなかなかお目にはかかれない。

 そしてこれはそれほどの美を誇りながらも、微塵も実用性を損なっていない。凡百のものとは文字通り格の違う隔絶した武具であると。その秘めた力が雄弁に語る。


「気になるならこっちも見てみる?」


 イーワンはそう言って背に背負った銀棍ぎんこんをファイに差し出す。

 わずかな逡巡しゅんじゅんを好奇心で飲み込み、それを受け取る。

 手に取った瞬間、思わず驚きに目を見開く。


 軽い。

 銀は鉄よりも重い。しかし手に取った銀棍は想像よりもはるかに軽かった。

 長柄武器自体はそこまで珍しいものではない。敵よりも長いリーチがある、というのは相手の攻撃が届くよりも先に間合いの外から攻撃できるという事を意味する。

 しかし長柄武器はその巨体ゆえに、重い。槍や矛の重さは剣などとは比べ物にならない。

 ましてやイーワンの銀棍は穂先こそついていないが、イーワンの背丈を遙かに超える金属の塊。相応の重さがあるはずだ。なのに、これはまるで木製かと錯覚するほどの軽さ。それでいて金属特有の質感――いや。最高級の銀、それも魔力を感じるほどの上質な貴金属の存在感を放っている。おそらくは希少金属であるミスリル銀、あるいは伝説のオリハルコンが実在すればこのような輝きを放つかもしれない。


 素材だけではない。細工も素晴らしく八角柱の長柄には四肢の銀甲に見劣りしない繊細な紋様が施されており、陽光を受けて複雑な輝きを煌めかせる。銀の月光をそのままに棍の形にしたようなそれは紛れもない一級品。強力な、それも非常に貴重な魔術が付与エンチャントされたものだと一目で分かる。

 魔術武具マジックウェポンは非常に高価だ。もちろん付与された魔術によって価値は変わるが、これほどの武具に見合うだけの魔術だというのは門外漢のファイにだってわかった。逆に言えば、それほど強力なものだということでもある。


「……大した一品だ」

「ファイちゃんに褒められた。やったね」


 呆れた、と言葉には出さずにため息をつくことで答える。

 正直言って信じられないという気持ちの方が強い。

 死線を潜り抜けた戦士たちはその身のこなしから無駄が消える。意識せずとも自然と不慮の事態に備えた体運びへと洗練されていく。

 しかしイーワンの動きからはそういった技量は感じ取れない。それこそ何の心得もない村の若者と大差ないようにさえ見えた。


 確かにイーワンの武具はどれも素晴らしい一品だ。

 これだけの武具を自らの物と出来る戦士ならば白晶犀など物の数ではないだろう。

 しかし素人同然にしか見えない少年がこんな神器とも呼べるような武具を持っているという『』がファイに違和感を感じさせる。


「だからちゃん付けで呼ぶな。……アタシは人間に馴れ馴れしくされるのが嫌いなんだよッ」

「人間、っていうとファイちゃんってやっぱりドワーフか」


 そう、ファイは人間ではない。

 ドワーフである。


「ほかに何に見えるって言うんだい、ってだからちゃん付けをやめろって言ってんだろ!」


 ドワーフは土と火に愛された種族だ。男も女も背は人間の子供ほどしかないが、力は強い。鍛え上げたドワーフの戦士の腕力は同格の人間の戦士を大きく上回る。

 ファイの容姿は確かに人間では幼い少女と言えるが、その腕力は並みの男では太刀打ちできないほどである。ファイが女の身で行商を続けることが出来ているのは、この種族特有の力によるところが大きい。


 ドワーフは鉱山で生まれ、採鉱さいこう冶金やきんを子供の頃から仕込まれる。ファイも例外ではない。

 ドワーフの多くは優れた鉱員であり、鍛冶職人である。金属の目利きはドワーフにとっては、人間の顔を見分けるよりも容易い。

 そんなファイが断言できる。


 イーワンの持つ白銀の武具。伊達で持つにしてはあまりにも物が良過ぎる。 

 そのひとつでさえもが傾国けいこくの価値が持つ。

 これは貴族の小僧が身の程をわきまえずに持ち出したとかそういう次元の与太ではありえなかった。


「アンタ、これをどこで手に入れたんだい?」


「どこで、ていうか知り合いに作ってもらったんだよ。腕が良くてね、愛用してる。……性格は最悪だけどな」


 肩をすくめ、なんでもないようにイーワンは苦笑を浮かべる。

 ファイはそれを当然ながら信じる気にはなれない。

 鍛冶場から遠退いたとはいえ、ドワーフとして心得はある。だからこそ、これらの武具がそう簡単に作れるモノではないということは確信を持っていえる。

 ドワーフの鍛冶師としての腕は人間のそれを大きく上回る。もちろん全ての人間はドワーフに劣る、とまでは言わないが、平均を比べた時に一段劣るのは否めない。

 例えドワーフの名工――例えばファイの父親がその腕を存分に振るったとしてのこれほどの物は作り出せないだろう。

 それは単純に鍛冶師としての技量もあるが、素材もこれだけの物を揃えるのはまず不可能だ。少なくても個人が用意できるような範疇をはるかに超えている。

 そこに武具の格に見合うほどの付与エンチャントまで施そうと思えば、それこそどれほどの財が必要になるというのか。まだ空に浮かぶ星を掴むといわれた方がマシにさえ思えるほどだ。


「にわかには信じがたいねぇ……」


 ふぅとため息をつき、イーワンに銀棍を返す。

 イーワンはそれを慣れた手つきでくるりと回し、背に収める。視線をファイから離さず、片手で行う姿は淀みなく、銀棍が手に馴染んでいることを感じさせる。、その手慣れた仕草がイーワンの容姿や挙動からは想像できず、ファイの違和感は大きくなる。


「悲しい事言わないでさ。仲良くしようぜ、な?」


 そういって屈託のない笑みをイーワンは浮かべる。

 その笑顔にはファイに対する好意が浮かび、無邪気と表現して差し支えない。

 武具に気を取られていたファイはそこではた、ともう一つの違和感に気付く。


 イーワンは言動は女好きのそれには違いない。

 ドワーフであるファイの容姿は人間から見れば、可愛らしい童顔とその豊満な胸を合わせた美少女だ。背丈が低く、万人受けするとは言えないが街を歩けばそれなりに目を引く容姿である。

 男たちから好色な視線を受けることは不快だが慣れていた。そして往々にして気づかれないと思っているのは男だけであり、女性からすれば丸わかりである。

 当然、イーワンの視線が先程からファイの胸元に注がれているのは気付いていた。

 商売を始めた頃こそ憤ったものの、時として商談を有利に進める武器になるということを――これもファイに商売のノウハウを叩き込んだ師匠のおかげで――学んでいる。だ

 しかしイーワンの視線からは男特有の獣欲を感じなかった。

 その視線から感じるのはあくまでも好奇心や愛くるしいといった単純な好意だけだ。もっともファイの経験則であり、断言できるほどの根拠があるわけではない。

 あるわけではないがイーワンから感じる視線は好色な男の、というよりは同性の者がファイの胸を見て向ける羨望の眼差しに近いように思える。


「……変なヤツ」

「ん? 今、何か言った?」

「何でもないよ」


 掴み所のない変な男だ。

 しかし、まあ。


 こう、ニコニコとマヌケ面を見せられると警戒するのもバカバカしくなってくる。

 考えてみれば村を白晶犀から無償で守る時点で『お人好し』もいいところだ。


「……ま、悪いヤツじゃあなさそうだね」

「え、オレってファイちゃんってそんな風に思われてたの?」

「だからちゃん付けすんなっての!」


 こういうところは気に入らないが。

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