第三百四十〇話『横一文字』
「ふふん!どうだ!」
サラが胸を張る!
「サラ!もう一体いるよ!」
僕がサラに伝える。
今回は一体ずつしっかり倒す作戦だ。
まだもう一体残っている。
「あ、そうだった!よっし!このまま行くよ!!」
サラがそのまま走り出した。
===
二体目の『キングウォーゴーレム』を倒し。
事前にスタンさせている残りの『キングウォーゴーレム』に向かっていくサラ。
「よっし!もう一体同じように倒すよ!」
サラが僕たちに言う。
二体目の『キングウォーゴーレム』は、サラの『雷迅 - ライトニング』、スピードエリアにより、一打目、奈緒子の『弾道予測 - レーザーサイト』『ファイヤーショット』、僕の斬撃で倒した。
「了解!」
「了解です!」
僕と奈緒子が応える。
一体ずつしっかりと倒す。
これが今回の僕たちの作戦だ。
タカヒロたちのすごい戦い方に引っ張られず、自分たちのやり方で!
「とりゃぁ!」
サラは残りの『キングウォーゴーレム』のところに向かい、上空を制して、攻撃を放つ!
「奈緒子ちゃん!」
サラが攻撃を終えて、奈緒子に合図する。
「はい!」
奈緒子はかるく頷き、もう一度スキルを発動させる。
このスキルは短期間しか使わないのでスキルポイントの回復が早い。
『弾道予測 - レーザーサイト』
このスキルは弾道を予測して表示してくれるスキル。
このスキルのおかげで、しっかりと狙うことができる。
『ファイヤーショット』
続けて魔法を発動させる奈緒子。
しっかりと敵に命中した。
「グオォォォォォ」
炎の魔法を受けて、叫ぶ『キングウォーゴーレム』
「ジュン!」
「ジュンさん!」
サラと奈緒子が叫ぶ。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ」
さっきと同じように僕が走り出す。
「グオォォォォォ」
それを受けて叫ぶ『キングウォーゴーレム』
ダメージを受けて怒っている!
近くにいる僕を見つけた!
そして僕を攻撃するモーションに入る。
「それじゃおそい」
そう、そのときには僕は、『キングウォーゴーレム』を攻撃できる距離にいた。
避けながら攻撃することは僕の運動神経では難しいけど
攻撃されるまえに攻撃することならば・・・
できる!
「おおぉぉぉぉ」
僕はそのまま走り抜けるように横一文字に斬りつけた。
「グオォォォォ」
『キングウォーゴーレム』はその攻撃を受けて消滅した。
僕は振り返ってその様子を確認した。
たしかに、倒していた!
「や、やった・・・」
僕が言う。
「やったね、ジュン!」
サラが笑う
「やりましたね、ジュンさん!」
奈緒子も僕に微笑みながら言う。
「なんとか倒せたね!」
僕は二人に応える。
「へっへーん!どうだ!タカヒロ!」
サラは二人に向かって言う。
「うん、なかなかやるね!でもまだ一回戦だ、次で差をつけるよ!」
そうして、次の敵が登場した。
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